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#282 動物による被害

北海道では近年、エゾシカによる作物の被害が増加しています。

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北海道によると、エゾシカなど野生鳥獣による2019年度の農林水産業被害額は前年度比4%減の47億円だった。鳥獣別の被害額はエゾシカが38億円で最多。カラス類が3億2千万円、ヒグマが2億2千万円、キツネとアライグマがともに1億2千万円だった。

引用:日本経済新聞


シカは葉だけではなく、木の樹皮を食べます。

楡(にれ)の木という木材があります。

にれは、主に太鼓の胴の部分に使用されています。

また、広葉樹であることから、キャンプで使用する焚き火用の木材として、はたまた街路樹としてその用途は多岐に渡っています。

エゾシカがにれの木の表面を食べることで、その木は腐ってしまい、流通をさせることができない、これが被害額の計算となっています。

また、森林は野生動物の保全活動の場ですが、エゾシカが実のなる木を食すことでその木は腐り、森林が破壊されているというのが大きな社会問題となっています。

エゾシカが被害全体の8割を占めていますが、捕獲活動や新入防止柵の整備などで、被害金額は2011年の64億円をピークに年々減少しています。

そして、あの会社がジビエ事業に参入をしたことが、今日話題となっています。


ALSOKの参入

CMも流れているため、誰もが一度は聞いたことのあるALSOK、そう、警備会社です。

警備会社がジビエ事業に参入をしました。

一都三県でも動物による農作物の被害があります。

例えば千葉。

イノシシやシカが田畑を荒らすことで農作物を流通させることができなくなっています。

そういった野生鳥獣を捕獲する猟友会がありますが、高齢化に伴い、なかなかの重労働であることから足かせになっていました。

そこに目を付けたのがALSOK。

捕獲をした野生鳥獣をALSOKが受取り、「ジビエ工房茂原」へと運び、肉の加工、販売をしています。

捕獲場所に赴き、現れた時間と場所のデータを溜め、GPSと紐づけることで被害拡大の対策に使えるのがひとつ、引き受けた野生鳥獣を自社で加工し販売をすることでジビエ事業のへの新規参入を狙ったことがもうひとつ。


社会問題の解決への糸口として、こういった事業の目の付け所が非常に面白いなと思いました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2cdbeaf30669ba9ba94ad8cd2cca87ffe555127d

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