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#26 仲介手数料3%+6万円の「6万円」のなぞ
#25は昨日投稿できなかった分、これは今日の分・・・!!
昔、仲介会社にいた時に先輩に聞かれたことがありました。
「仲介手数料の3%+6万の6万、なんでついてるか知ってるか?」
・・・。
知りませんでした。
宅建の勉強をしても知ることができなかった謎でした。
仲介手数料は、売買金額によってパーセンテージが違います。
200万以下 5%
200万超400万以下 4%+2万
400万超 3%+6万
不動産の場合、400万を超える場合が殆どなので、3%+6万円が一般的な料率として知られています。
でも、6万円ってなに?とおもったことがある人も多いはず。
2,000万円の物件を例に見てみます。
※仲介手数料は課税対象ですが、説明上、消費税は省きます。
2,000万円の物件の場合、仲介手数料は、2,000万×3%+6万円=66万円です。
ですが、一般的な3%+6万円は「速算式」と言われるもので、厳密には下記のように細分化されたものが正規の手数料として考えられています。
+2万円、+6万円は調整額?
「いちいち細分化して計算するの面倒くさいなあ、一気に3%じゃダメなの?」と昔の人が思ったのかは知りませんが、じゃあ一気に3%で計算します。
あれ。
6万円たりない。
この足りない6万円が、3%+6万円の【6万円】の正体です。
速算で求めるときの調整額として+6万円とか、4%の場合+2万円が設定されているわけですね。
これを知らなかった当時の僕は「そんなことも知らねえのに不動産屋やってんのかよ。」OJTに言われました。
後日、お客さんに「この6万円ってなんですか?」と聞かれ、ご尊顔で答えると、若いけれどもしっかりと根拠立てて説明できたことで一気に売主のハートをグリップできました。
知らないより知ってる方がいい。
知識は礼儀とよく言ったものです。