#127 ネットの保険は安い
CMで、「ネットの保険が安い」って聞いたことありますよね。
ネットだから安いんでしょうか?
そんなことはないんです。
どの保険会社でも料金は変わりません。
どんな「形」の保険?
CMで言われている安いと言われている保険はこんな形をしています。
もし、30歳から60歳の間に亡くなってしまったら3,000万円が保険金として支払われますよ、というもの。
掛け金は、だいたい3,000円もしないかな?(すみませんうろ覚えです。。。)
メリットは毎月の掛け金が安いこと、デメリットは60歳以降は保険が亡くなることです。
もちろん、3,000万円の保証の部分をもっと低くすれば毎月の掛け金はもっと下がります。
60歳までの保険って必要?
もし聞かれたら「不要ではないけど60歳以降も必要」と答えます。
統計的に、60歳より前に亡くなるのと、60歳以降に亡くなるのって、どちらの方が多いと思いますか?
もし、3,000円を30年間払い続けたら、1,080,000円かかります。
掛け捨てのため、後で返ってきたりはしません。さらに、60歳になるとこの保険はなくなってしまうため、じゃあ新しく何かに入ればいいか。いいえ、入れない可能性もあります。
保険に加入する際に、「診断書」というものを提示します。過去に受けた治療、5年以内にかかった病気を自己申告して、生命保険会社がその人をリスクと判断すれば、加入をできないor加入ができても掛け金が高くなる可能性があります。また、シンプルに同じ形の保険でも30歳で加入する保険と60歳で加入するのとでは60歳で加入する保険の方が圧倒的に高いです。
掛け捨てが悪いという話ではありません。
なぜこの保険に加入するのか目的を考えたうえで加入するのがおすすめです。
「よくわからないけど、とりあえず入った」というのは最悪なパターン。
保険に入ったから安心ではなく、じゃあどんな時にどれくらいお金がもらえるの、誰に払われるの、それってなんのため?
生命保険会社に勤めていた時、これらを理解している人はまったくいませんでした。
話は冒頭に戻り、ネットだから保険が安いのではなく、あれは当たり前。どの会社でも同じ形の保険を販売しています。
しかし、売り方の話で、「ネットだから安い」という印象が十分に認知されています。
改めて、保険に加入する際は目的を。