#174 あんまり教えてくれない不動産買取で損をしない話3
損をしない話シリーズ3弾目です。
・購入先行型の住替え、買取で売却をしたが住宅ローンの返済に手出しをすることになった
「住み替えをしようと思い先に物件の申し込みを行いました。
今住んでいる家を売却しないと新居の住宅ローンが組めないため、3ヵ月後までに今の家を売却することで話を進めました。
実際に売却活動を開始したものの、1ヵ月、2ヵ月と買い手が現れず。残り1ヵ月で売却をしなければいけない中で仲介会社から受けた提案は買取でした。買取であればすぐに買取ってもらえますが、抵当権の抹消をするためには手出しが出てしまうというもの。
結局仲介で買い手が現れることはなく、買取で売却をして住替えをすることになりましたが、買取額で住宅ローンの返済をすることができなかったため、少し手出しをすることになりました。」
住替えに伴う売却の事例です。
まず住替えには2種類あります。
先に住替え先を見つける購入先行型か、先に売却の目星を立てる売却先行型です。
今回の事例の購入先行型の場合、先に購入先の話しを進めてそれに合わせて売却のスケジュールを組むというものです。
買取額で住宅ローンの返済をすることができれば購入先行型をおすすめします。
逆に、住宅ローンを目一杯組んでおり、仲介での売却額でないと返済をすることができないということであれば売却先行型を選択するのが望ましいです。
ここの入口を誤ってしまうと、今回の事例のように無理な住替えをすることとなり、返済のために手出しをすることになったり、スケジュール通りに住替えをすることができなくなってしまいます。
こういったことを避けるためには
まず本当に住替えをしなければいけないのかを考えたうえで、購入先行型なのか売却先行型なのかを判断してください。
また、今の家を売却して、一旦賃貸に引越してゆっくり時間をかけて住替え先を探すという方法もありますので、その資金に余裕があるのかどうかも大事な要素になります。
また、再度住宅ローンを組んで住替えを検討する場合、銀行によっては住替えローンという商品を用意している場合もありますので、手出しをして返済しなくてもいいケースもあります。
住替えのスケジュール、ご自身の資金、住替える理由を改めて確認をしたうえで住替えを検討することをおすすめします。
まとめ
仲介・買取、どちらもメリット・デメリットが存在します。
仲介であれば高く売れるが時間がかかる、もしくは買い手が現れない可能性がある。
買取でいえば、仲介よりも安い金額にはなるが、すぐに手放すことができる。
高く、早く売却をできることが誰もが望む理想ですが、現在はどちらか一方を選択するしか方法がありません。
しかし、限られた選択肢の中でも、最大限の恩恵を発見できる方法は存在します。
人生に一度あるかないかの売却ですから、じっくりと色んな情報を精査してみてはいかがでしょうか?