#279 溶けると解ける
突然ですが「氷がとける」、という文脈の場合、「溶ける」と「解ける」のどっちが正しいでしょう?
正解は「解ける」。
氷がとける現象は「解氷」というため、氷の場合は「解」が正解。
では「アイスがとける」の場合は「溶ける」と「解ける」のどちらでしょう?
正解は「溶ける」
熱や液体を人工的に加えて液体にする場合は「溶ける」を使います。
「鉄がとける」も同様で、熱を人工的に加えているため「溶ける」です。
ちなみに鉄を溶かす「溶鉱炉」には「溶」が使われているので覚えやすいかなと。
では、「氷をとかす」ではどうでしょう?
これは「溶かす」。
「氷が解ける」と上述で記載しましたが、自然にとける場合は「解ける」。
「溶かす」の場合は人工的にというところがポイントです。
氷をわざわざ日に当てて溶かすのは人工的に意図してそうしているため「溶」を使用します。
では、「雪がとける」だとどうでしょう?
これは氷と同じく「解ける」です。
氷も雪も、勝手にとけるのであれば「解ける」
人工的に意図してとかすのであれば「溶かす」ということ。
「雪解け水」にも「解」が使われていますね。
もし子供にこの質問をされて、このnoteのおかげでうまく説明できましたという方がいたら本望です。
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