絶滅危惧種なんです。
沖縄といえば赤瓦の屋根と思われがちですが、颱風銀座の島の家は、今はほとんどがスラブ造りです。特に島に赤瓦は少ない。
現代はほとんどがスラブで造られています。まあ、コンクリートのことですね。設計の自由度も高いので格好はいいですが、「沖縄らしさ」は低いです。
とはいえ、昔から赤瓦葺きの家は、士族様くらいなもので、平民は萱葺きでした。
近代・現代になっても、赤瓦は昔からお高いのです。かつ、瓦を焼くのも難儀します(現代の島では焼けない)。
けれど、セメント瓦はカタさえればセメントをに流して固まれば完成する手軽さと、コストも低いので、1970年代頃に隆盛を極めましたが、島ではわずか10年程で生産が終了してしまいます。
理由はスラブ造りが、主流主力にあっという間に登りつめたことらしいのですが、セメント瓦よりもスラブは、颱風に強いこともあったようです。
つまるところ、セメント瓦の建物は完成からすでに5~60年経過して、自然に帰ろうとしていることが多くなりました。改築によって壊されることも加速度的に増えています。だから、現役のセメント瓦はさらに貴重な存在なのです。
そしてセメント瓦には、その瓦には職人の証のように、瓦の端の鬼瓦の部分に、印が刻まれています。
このセメント瓦はN。いや、その上にヒゲのような八の字がある。山Nだろうか?。ヒゲNと呼びたい印だ。
可能な限り島のセメント瓦は、記録しておきたい。位置マップも本腰を入れないと記録は出来ないので、がんばらないと(それ、ホントか?)