医薬品D2Cのメリット・デメリット
株式会社BLUE GIANTの杉山大祐と申します。
医薬品D2Cがメインの会社で漢方薬の通信販売会社で取締役をしていました。2015年から医薬品のD2Cを初めてまるっと7年。
今、D2Cは広告規制で同じような商品ばかりで差別化が難しくなってきました。機能性表示食品では言えないことも言える、医薬品の通販を始めようとしている方、通信販売事業はしているが、医薬品の通販を始めてスケールさせたい方向けです。
医薬品D2Cのメリット
①〇〇に効くと言える
医薬品通信販売の1番のメリットは〇〇に効くと言えることです。
それぞれの医薬品に記載されている「効能・効果」に記載された内容であれば、広告に記載することが出来ます。
サプリメントでもトクホ(特定保健用食品)や機能性表示食品、栄養機能食品でも機能性の表示が出来ますが、傷病名に機能性があるものは基本ありません。
あくまで食品で病気を治す為に飲むものではなく、
健康(病気ではない)な方の健康の維持増進に役立つ食品だからです。
トクホ(特定保健用食品)とは
機能性表示食品とは
栄養機能食品とは
②効能効果の範囲が広い
医薬品の通信販売で発売出来る、一般用医薬品の品目数は8,606品目*1あり、効能効果も様々な種類があります。
機能性表示食品や医薬部外品では効能効果が無いジャンルにも、商品を作ることが出来ます。
*1日本経済新聞 一般用医薬品の業界概要 2020年12月現在、指定部外品など除く
https://www.nikkei.com/compass/industry_s/0404
③製造基準に厳しい制限がある
医薬品の製造をするためには、医薬品製造販売業許可及び医薬品製造業許可が必要で、取り扱う品目ごとに医薬品製造販売承認を取得する必要があります。
人体に影響が大きい医薬品は、厳格に製造する必要があるため、厳しい制限が設けられています。
サプリメントは食品なので、医薬品ほど厳しい認可承認を必要とはしません。
④使用期限が長い
飲むタイプの医薬品はサプリメントと比べて、使用期限が長いものが多いです。一般的に未開封状態で製造から3~5年一般的です。*2
サプリメントは商品によって異なりますが、長いもので製造後2年位が目安となります。
期限が長い分、在庫としてロスする可能性が少なくなります。
*2 医薬品によって有効期限、使用期限は異なります。
医薬品D2Cのデメリット
①オリジナル配合の商品が作れない
サプリや化粧品、医薬部外品であればその会社独自の成分配合や、香り、形状などで作ることが出来ますが、基本、一般用医薬品は中身を変えることは出来ません。医薬品をいちから作るとなると、多くのお金と時間がかかります。
差別化をつくるのが難しい商材ではありますが、そこはマーケティングのやりがいでもあります。
②お客様のお声(レビュー)が出来ない
医薬品はお客様のレビューが出来ません。医薬品は効くと行くことは出来るんですが、お客様がこの薬を飲んで効いたなどを広告上で伝えてしまうと、効能効果の保証しているとみなされます。
これは医薬品では出来ません。
Amazon、楽天などのショッピングモールでも同様でクチコミが出来ないんです。
③ロット数が多い(所が多い)
試作で1,000個や3,000個など少ないロット数で作れるものが少ない(出来てもかなり割高orMAXの製造数が少ない)です。
最低5,000個から10,000個の在庫を抱えることが多く、在庫リスクは大きいです
ただそれだけ量が作れるということは、人気が出た際の在庫切れリスクが少ないということでもあります。