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新しい研究成果を現場の指導で活かすことを目指す。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

普段のトレーニング指導で、
最も大切にしていること。
それは、「科学的根拠」です。

トレーニング指導に関しても、
さまざまな先行研究があります。
また、日々、新しい研究報告が出ています。

これらを参考にして、お客様に提供する
トレーニングプログラム構築をしています。

研究結果は、
指導内容の裏付けとなる根拠。
指導対象により効果的で、
かつ、説得力のあるプログラム提供には必須です。

先行事例から学ぶ

先行事例を参照するなら、
やはり、”学術論文”が信頼度が高いです。

論文発表するまでに、
いろいろと審査を受け、
最終稿が出来上がります。
その工程の分、
やはり信頼度が高い。

論文発表するために、
・コントロールされた環境
・比較検討
・統計におけるデータ件数の多さ
など、現場では”実現が難しい”ことができる。
ラボセッティングの強みですよね。。。

ただ、論文の中にも
”エビデンスレベル”
というものがあり、
研究の種類で信頼度が変わってきます。

エビデンスレベルが
高いものから並べると、

1 メタアナルシス
2 システマティックレビュー
3 ランダム化比較試験
4 コホート研究
5 ケースコントロール研究
6 ケースシリーズ(症例報告)
7 専門家の意見・考え方

とこんな感じです。
信頼が高いと言われる
”メタアナルシス”や
”システマティックレビュー”は、
一つのテーマに関して、
莫大な数の論文を集め、
その内容を精査し、
一つにまとめたもの。

そりゃ、参考になりますよね。
Googleスカラーなどで、
検索・閲覧も可能。
どんどん活用です。

研究と現場の差を考える

ことトレーニングに限定すると、
研究成果をそのまま現場に応用できるのかは、
また、ちょっと別の問題になると個人的には考えます。

背景にある理論は間違いなし。
対象の人数などを考慮すると、
統計的に考えて、その傾向は妥当。
でも、現場で”同じような結果”が出るとは限らない。

環境・設定が、実験環境と指導場所とが
大きく異なる
ことがほとんどだからです。

例えば、対象の行動の制限。
対象を24時間、コントロールするのは、
実際の指導現場では難しいです。

例えば、対象を管理する人員。
毎日、対象に接触ができる。
対象の人数が多ければ、
対応する人員の数も増やすことができる。
指導現場は、契約内容(費用等)次第で
接触頻度が制限される場合もあります。

例えば、さまざまな機材。
正確な数値をモニターする機材など、
同等のものを揃えるのは、
コストや管理など結構、大変。

なので、先行研究・事例を
そのまま再現することは難しい。。。。

ただ、達成すべき目的は明確。
先行研究はその方法論を示してくれています。
いかにこれを現場に応用していくか。
これが現場の指導者が考えることです。

研究成果と現場での経験則を掛け合わせる

先行研究の結果や事例を
そのまま自分の指導現場に
活用できることは稀です。

先行研究を参考に、
要点は抑えつつ、
自分の現場に応用できるように考える。

ここは、”経験則”がものをいいます。

いろいろな現場での経験。
他の指導者の指導方法の体験。
場数を踏むと、対応の”引き出し”が増えます。

100%は無理でも、
合格ラインの70〜80%は、
到達できるような方法論でアプローチ。
目的達成のための方法が多少変わっても、
最終目的がきちんと達成できるよう取り組みます。

僕のトレーニング指導者資格を認定している団体:
「National Strength and Conditioning Association」
は、科学者(研究者)と現場指導者の
”橋渡し”を指名としています。

・研究論文へのアクセス。
・指導事例の紹介・

など、継続学習ができるように、
いろいろな情報発信をしてくれます。

アイディアをもらって、
自分の指導現場で活用させてもらってます。

まとめ

・1グループ:20名平均。
(全体で4グループ)
・1グループのトレーニングセッションは90〜120分
・各グループとの指導頻度(接触頻度)は週1回程度。

これが僕が指導に行っているケースです。
1グループ20名くらいなら、
1人で管理はできますが、
これが4グループ。。。。

訪問先は、トレーニング機材は、
高校の施設としてはそろっている方だと思います。
とはいえ、大学の研究施設やプロチームと比べると。。。
また、指導しているチームの占有というわけでもないし。。。

アマチュアだと、費用面を含め、
いろいろと制限がかかります。
投入できる資源が違います。。。。

でも、そこを工夫してくのが
現場で指導していて楽しい部分でもあるのかなと。

研究施設ほどじゃないにしても、
今は、いろいろなデバイスが
購入しやすくなりました。
加速度計なんかがいい例では。

パフォーマンス評価を
現場ですぐに出せるのは
いろいろとメリットです。

先行事例を参考にしながら、
経験則と最新デバイス
この辺を組み合わせて、
現場で目的達成ができる
面白いトレーニング
をしていきます!

よろしければ、サポートをお願いします。情報発信するためのトレーニングセミナー開催費用や、ジュニア世代へのコオーディネーショントレーニング指導などの活動費として活用させていただきます。