<ゴルファー向け>スピードはゴルファーが持てる最も価値ある武器の一つ。
「スィングの速さ=ヘッドスピード」
を高めることは、多くのゴルファーの方にとっての目標ではないでしょうか。
実際、ゴルフ専門誌などでいろいろな記事が掲載されていますが、
飛距離に関する多くの記事を目にします。
それだけ、飛距離を求めているゴルファーが多いという証明です。
スピードを上げるということは、
飛距離を伸ばすということです。
ゴルフという競技において、
飛距離はスコアアップの重要なファクター。
TPI認定有資格者として、
日々、トレーニング指導している僕が、
最新のレポートとを交えながら、
スピード向上を目指した、
トレーニングのポイントをご紹介します。
これは、ゴルフに限らず、あらゆる競技に共通すること。
スピードがあるということはプレイヤーにとってメリットしかないです。
ゴルファー以外の方も、参考になると思います。
なぜ、トレーニングが必要?
ヘッドスピードが上がれば、飛距離が伸びる。
もう当たり前のことですよね。
では、ヘッドスピードを上げる方法は?
とにかく速くクラブを振る練習をすればいい?
もちろん、これも重要です。
”速く動く”という神経系の向上も重要なファクター。
しかし、これだけでは、すぐに限界がきて、
どこかで頭打ちになってしまいます。
よく車で例えられますが、
排気量の小さいエンジンを、
いくら速く回しても、
その加速やトップスピードは、
排気量の大きなエンジンには敵いません。
ベースのエンジンを大きくする。
つまり、自分の筋肉量を増やす。
また、筋力を上げることによって、
ヘッドスピードをさらに引き上げることはできます。
筋肉の動員を向上させる
人間の体は実に効率的にできています。
筋肉には「サイズの原理」というものがあります。
10の力ですむなら、10の筋肉しか使われません。
そりゃそうですよね。
10ですむのに100の筋肉を使っていたら、
それは非効率的で無駄ですから。
しかし、ことスポーツとなると、
100の筋肉が使えるようになっておいた方が有利です。
限界値を上げておくという言い方もできると思います。
この100の力が使えるようになるためには、
やはり、きちんと負荷をかけるウェイトトレーニングが有効になります。
”より力が強く、より速く、そして、より大きな運動単位”
= ”速筋”を鍛えることができるわけです。
これは、”直接的に速度を向上させる”とは言いづらいですが、
間違いなく、”間接的に速度を上げる重要な要素”となります。
力と速度の関係性
大きな力を出すということと、
速く動くということは、
反比例の関係に近いです。
重たいものを動かすとき、動く動作、遅くなりますよね。
逆に軽いものを動かすとき、素早く動けますよね。
スポーツの場合、
反比例のグラフを、
「いかに右側、いかに上側」
にシフトさせるかを考えます。
より大きな力をより速く出せるようになれば、
パフォーマンスは間違いなく向上しますから。
従って、
・しっかり負荷をかけたトレーニング(筋力アップ)
→自身の許容できる重量(限界値)を上げる
・速度を意識したトレーニング(スピードアップ)
→素早い動作の仕方を習得する
の組み合わせが大切です。
トレーニングの概要
上のようなトレーニングを意識すると、
・ジムでウェイトトレーニング(重量を意識)
・ジムでウェイトトレーニング(軽い重量で動作の速度を意識)
・練習場などで競技に特化したスピードトレーニング(クラブや練習器具を速く振る)
のようなトレーニングメニューを組んでいきます。
(詳細なメニューは個人にもよりますが、競技特化のトレーニング以外は、
バランスよく全身をトレーニングすべきです。)
力ー速度のグラフは右上へのシフト。
より大きな力をより速く出せるようになっていきます。
実際、ゴルフスィングは約1秒の世界。
この1秒の間に、どれだけ大きな力を出せるようになるかが鍵です。
自分の限界値(筋力)を上げておく。
自分の動作速度を高める。
最初に書いたように、ゴルフに限らず、
”より大きな力をより速く出せる”
は、ほぼ全ての競技に必要なことです。
より効率的に、自分のスピードを上げていきましょう!