NO.000 ◆ 念のため(まえがき)
冨樫義博 様
ならびに集英社 様
拝啓
梅雨明けが待たれる毎日ですが、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
さて....つきましては....などと続くべきなのかもしれませんが、なにせ手紙なぞ書いたことがございませんので、作法と言われるものは皆無でございます。
何卒ご勘弁下さい。
この度お手紙差し上げますのは、いくらかの間、富樫様の作品「HUNTER×HUNTER」を部分的に拝借させていただきたいというお願いからです。
ハンターハンターは素晴らしい。
誰がなんと言おうと、私にとっては人生のバイブルと言えます。
これまでも、これからもです。
唐突ではありますが、この作品から私なりに得た学びを、楽しさを、私も自分なりに解釈し咀嚼し、そして同様に考える方たちと、またそれを知らない人たちとすら、共有したいのです。
もちろん「著作権」というものは理解しております。表面的に。
いたずらに作品を汚すような行為は、私も望んでいません。
ただ、私が思うこれは、アーティストの楽曲をカラオケで歌う行為に等しい事だと思うのです。
好きだから歌いたい。
私も“そう”思うから歌いたい。
それ以上でもそれ以下でもないように思います。
YouTubeなどのそれのように、さも私のものですといったような扱いは、誓って致しません。
ハンターハンターという作品を真似し、自分なりに歌いたい。
それだけです。
いい歌だから歌いたいのと同じく、
いい作品だからこそ、参考にさせていただきたいのです。
許可を待つだけでは、おそらくお返事は頂けないでしょう。
無礼を承知で、先行して使用させて頂く所存であります。
いつか富樫様、集英社様のお耳、お目目に入ったとき、これが許されない行為であるとするならば、躊躇わず活動はやめます。
(どうでもいいけどお目目が可愛いです)
もしいくらかの対価によって許されるのなら、場合によってはお支払いする形すら所望させていただくかもしれませんが、おそらくは、しばらくは私の一人遊びです。
御賢察下されば幸いでございます。
まずは事前にお知らせ差し上げたく、お便りいたしました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。(ここのみんなにも)
暑さ(アツさ)はこれからが本番でございます。
どうぞご自愛下さいませ。
略儀ながら書中をもちましてHUNTER×HUNTERという作品を世に送り出していただいたこと含め、御礼申し上げます。
敬 具
令和二年 七月十三日
さいころもち
HUNTER×HUNTER 8巻(冨樫義博)より