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“超一流の二流を目指す”話
後ろ向きなフレーズに見えるかもしれませんが、
自分としては超前向きな話です。
ずっとずっと、一流になりたいと思っていました。
こう書いてしまうと「一流とは」から始めないといけなくなるので、
今日は言い方を勝手に変えます。
「 100点じゃなく80点くらいを目指す 」
極限までシンプルにするとこれかもしれません。
けっこう...イヤかなり!
自分と同じような方がたくさんいると思っています。
note内でも、素敵な人をたくさん知っています。
有名だとか、顔出ししてるとかは関係ありません。
客観的にその人たちを見ていると
“もっと自信持ったらいいのに!”
“もっと自分を出せばいいのに!”
こんな人ばっかりです。
文章もうまいし、考え方も素敵だし、努力家だし。
でもそんな方に限って“イヤイヤ自分なんて”と謙遜されてる気がします。
同時に、そんな方ほど悩んだり苦しんだりしている気がします。
きっと少し前の自分のように、見ているだけの人たちもそうじゃないかな。
でもその気持ちは分かる気がします。
それこそ謙遜せずに書くと、私もそう言われるのにやれないタチだからです。
・完璧じゃないから。
・私より優れた人いっぱいいるから。
・こんなんでドヤ顔してて、優れた人から叩かれるのイヤだし。
・私なんて穴だらけだから。
こんな感じじゃありませんか?
少なくとも私は今でもこう思っています。
まだまだビビってしまいます。
そしてだからこそ、大っぴらにドヤ顔は出来ません。
目立たなくてもいいけど、分かる人には分かってほしい。こんな感じ。
ちなみに、私としてはここに少し嘘があります。
本当は、もっとみんなに知ってほしいし伝わってほしいと思っています。
分かっているけどやれない事ばかりです。
自分よりも優れた人が目に入るのと同時に、自分より経験が浅かったり、若かったりする人がグイグイ言ってると、羨ましいような疎ましいような、複雑な気持ちになります。その人たちを悪くいうつもりは全くないけど、素直に書くとこう思います。
結局。
「100点じゃないからと何もしなかったら0点だった」
これに気付いていたから、変わりたくて私はnoteを始めました。
まだまだ駆け出しではありますが、noteを始めて約50日。
ためらいながら、止まりながらではあるものの、ちょっとずつ、着実に、以前よりは前に進んでいる感覚があります。
「続けていればきっと何かが変わる」
そう信じてnoteと向き合っています。
先日。
弱気な気持ちもnoteに書いてみました。
「とにかく完璧じゃない自分が恥ずかしい」と書きました。
会話こそなかったけど「誰かには伝わってるんだな」と感じました。
思い込みかもしれないけど。
だから今日はまた、こっそりとさらけ出してみます。
まだまだプロフィール欄に「俺を見てくれ」なんて姿勢はとれません。
若い頃から家具や照明が好きでした。
紆余曲折ありつつも、22歳で社会人になります。
当時地元でカッコいい物件を手掛けまくっていた
店舗の設計施工のインテリアデザイン事務所
に押し掛け女房的に就職しました。
「勉強させてもらうつもりなので、給料なんていりません」
本気でこう言ったし、最初の月の給料はマジで8万5千円でした。
総支給です。さすがに死ぬかと思いました。
今でも、酒の席では鉄板の笑い話です。
オシャレな世界だと思うでしょう。
私もそう思って飛び込みましたが、とんでもない。
デザインとは本当に一部のみの話で、実態は現場ばかりで汚れまくり、職人さんに日々怒鳴られまくり、図面はいつ出来るんだと寝る間も与えられず、逃げて帰ってしまっても代わりはいないからお客さんに迷惑をかけてしまう。
逃げ場はなく、泣きながら一人っきりで図面を書く。そんな毎日でした。
あくまで特殊な昔話ですが、当時の仲間達はそれを当たり前として戦っていました。時代が違いますけどね。
まだコンプライアンスなんて言葉は聞いた事がなく、
私自身“そういうもんだ”と思い込めていましたが、
正直私にとっては都合がよかったです。
なぜならその頃の私は
「周りの奴らから出遅れたから3倍くらいやって追いつかないと」
こう思っていたからです。
「1日は24時間あるから8時間×3日分働いて追いつく」
そんな根性どこにあったんだと思うけど、なぜだか頑張れました。
きっとやっぱり、この仕事が好きなんだと思います。
とにかく誰にも負けたくなかったけど、よく分かっていませんでした。
業界はかなりアンダーグラウンドで、黒くてブラックでした。
(どうでもいいけど黒くてブラックが気に入った)
誤解を恐れずにいうと、周りには反面教師のような人ばかりだと当時は思っていて(もちろん今は感謝も尊敬もしている)、
「絶対追い抜いたるからな」と、とにかく万能になってやると必死でした。
誰かに迷惑かけない範囲で貼ってみます。
私はとにかく全てに手を出し、そして全てを極めようとしていました。
100点になりたかったのです。
□3Dパース屋さん
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□合成写真屋さん
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□図面屋さん
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□注文家具屋さん
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□現場監督
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□店舗デザイナー
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□設計士
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□スケッチパース 屋さん
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これ以外にも色々手を出して、本当は疲れていました。
なんでも出来るようになったのに、
どれも中途半端で、いつもモヤモヤしていました。
やってもやっても満足できない。
寝ても覚めても本当に仕事ばかり。
妻には本当に感謝しかありません。
いつしか私は周りから、色々な機会を与えてもらえるようになります。
日本有数の大企業に出向させてもらったり、誰もが知るあのデザイナーさんと仕事をしたり、世界的に有名な芸術家さんが私の現場で壁画を書いてくれたりと、とにかく色んな経験をさせてもらえた20代でした。
下手すりゃ本当に、人の3倍刺激があったかもしれない。
そして30代。
というか書き過ぎました。そろそろ終わりにします。
色々あって体を壊し、心も壊し、業界が嫌になったりを経ての今です。
この数年間もホントに色々ありましたが、さすがに今回はやめておきます。