好奇心スイッチの入る音がする。
TOEICがいったん終わり、自らの先行研究をする時間を確保するようにシフトチェンジした。以前の記事にも書いたが、私はマルチタスクが得意ではない。だから一つのことに集中するほうが作業効率が良くなる性格だ。
先行研究については、ある程度のところまで考えていたから次のステップが踏みやすい。次は実験方法やプロトコルについてを決めていく。そしてそれを考える過程で、研究の目的をさらに洗い出していきたい。研究とは知りたいことは多いが、知りえることは少ないものだ。
例えばスーパーなどで売っている「タマゴ」について興味があり研究したいとする。研究とはそのタマゴ全体の事ではなく、どの部分を調べるかを選択しなくてはならない。殻なのか、白身なのか、黄身なのか、栄養価なのか、はたまたタマゴの形についてなのかなど。専門性を高くする必要がある。
仮にタマゴの殻と白身の間にある「薄い膜」について研究するとする。
次に考えるのはその膜がタマゴ自体に及ぼす影響を調べるのか、孵化する時の役割についてなのか、もしくは人の生活に役立つ方法を見つけるかなどだ。
要するに研究の対象と方向性を定めるのだ。そうしたら次はその膜の成分が何と類似しているか、または他の鳥類のタマゴにも同じものがあるか………など、更に細かく調査する。それらをやった後に、なんとか研究タイトルが出来上がり、それを調べるための実験方法などを考える。そうして研究というものが前に進むのだ。
さて、前置きが長くなったが私の研究は主に糖質と筋肉とアドレナリンの関係についてだ。今は実験方法についての調査をしている最中である。ある程度、研究の対象と方向性が決まっているので具体的に調べたいものが分かっているから、知的好奇心が抑えられない。
こっちを知ると、あっちを知りたくなって、また前調べたことに戻ったりして、自分の考えに落とし込んでいく。何度も読んで納得するまで、できれば人に説明できるレベルまで勉強する。そういうことを繰り返してその分野と仲良くなると、少しずつ霧が晴れたように研究対象の理解が進む。
「本当は今、調べたいけど明日の楽しみにとっておこう」
みたいに、欲張らずに毎日コツコツ調査をしていく。知らないことを知れるのは本当に楽しい。知的好奇心のスイッチが入ったようだ。