ボジョレヌーボーの時期。
そろそろボジョレヌーボーの時期である。特に毎年楽しみにしているわけではないのだが、私はこれが来るともう今年は終わりだなと実感する。
週末は天気アプリを見てみると24℃の予想だ。信じられない。ボジョレヌーボーの時期はかなり寒い印象がある。
20年前、学生だった時に徒歩で近所の酒屋へ行き、その年のボジョレヌーボーを初めて買った。その時めちゃくちゃ寒かった記憶があるのだ。
「どんな味がするんだろ?」というワクワクと、ビニール袋に入れたワインを持っている手がどんどん冷たくなっていく気持ちのコントラストを覚えている。
どんな味だったのだろう?もう思い出せないが、ボジョレヌーボーは少し冷えたくらいが美味しく飲める。あれだけ寒かったから、きっと美味しかったのだろう。
現在はどうか知らないが、ボジョレヌーボーの解禁は日本が世界で一番早いと言われている。初物を大事にする日本の国民性とマッチしたと言われている。
ようはボジョレヌーボーはおめでたいお酒ということだ。
今年は飲むか?と聞かれたら、たぶん飲まないであろう。昔は安かったが、今は円安の影響もあり、とても高価なワインになってしまった。(たぶん昔は2,000円程度)
ラーメンとかもそうだが、600円くらいの時は食べていたが今みたいに高くなると急に冷めて、なんとなく興味を失う癖がある。
ボジョレヌーボーもそんな感じがする。何を基準に物価が高いかという目安は正式にあるだろうが、私の基準はどうやら20年前くらいにあるらしい。
今の二十代に言っても信じられないだろうけど、車とかも昔はめちゃくちゃ安かったんだぜと言いたい。
まぁこんな事ばかり言っても詮無い話になるので、やめておこう。
自分の興味を失うスピードが年々早くなっているようで、どこか寂しい。そんな半袖で過ごす初冬の話。