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竹細工は芸術だった。

今年最後になるであろう。美術館へ行ってきた。今回は生野祥雲斎の竹工芸を展示していた。

妻に誘われて特に下調べをすることもなく、赴いたのだが、非常に満足できる展示会だった。

ありきたりだが、「これ、竹でできているの?」というような作品ばかりだった。

金属のような光沢がある

びっちり竹で編まれているような作品でも、中に水を入れたら水は漏れ出すだろう。しかし、その【隙間】が何とも良い感じなのだ。


花のよう。

細かな細工の主張がスゴイ。太い竹を使っている箇所がむしろ脇役になっている。細い竹を編んでいる所に目がいく。


茶会での屏風

おそらく3Dプリンターがあれば、似たような物は作られるだろう。しかし、【不規則な整列】というか、【素材一つ一つのオリジナリティー】というか…似たような物は作られても、同じ物は作られないであろうと感じた。

形もそうだが、自然物である竹を加工している為の経年変化が美しい。適切に加工された自然物の経年変化は何故こんなにキレイなのだろう。 

いつも思うが、美術品は実際に観覧しなければ良さは分からないものだ。

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