スマブラSPでVIPに入れないことに悩んでいる人へ。VIPの凄さと逆VIPからVIPまでの道のり
どうも初めまして、Diceと申します。自分がスマブラSPを始めるきっかけになった友人とのプレイからあと二週間ほどで一年が経ちます。この一年間、僕の人生は完全にスマブラを中心に回っていました。具体的にはプレイ時間は1800時間を超え、最近では大学スマサー連合様が主催のプレスマサーリーグの実況を担当させていただいたり、勇気を振り絞ってスマメイトを始めたりするようになりました。
しかし、好きなファイターをVIPに入れたり、ある程度勝てるようになった時間よりも、連敗続きで世界戦闘力を溶かしたり、思うようにプレー出来ずにイライラしていた時間の方が圧倒的に長かったです。SNSを含む周りの人達は皆んなVIPは当たり前でもっと高いレベルで話をしていて、この界隈には自分のようなレベルの人間の居場所は無いと思っていました。ところが、先日某有名プレイヤー様が自分の故郷とも呼ぶべき「逆VIP」をテーマにした動画を投稿されていて、そのコメント欄にはかつての自分のような人達が沢山いました。はっきり言って自分にゲームセンスは無いと思います。初めて自分のファイターが逆VIPを抜けたとき、そのファイターの試合数は800を超えていました。更に言うとVIPに到達した頃には2750を超えていました。この時点で購入してから七ヶ月以上が経過しています。オンラインマッチの倍以上の数のフレ戦をこなしていたにもかかわらず、です。
なので、自分には「こうすればVIPに行ける!」みたいなことは言えません。自分は完全に時間と量でカバーしたタイプの人間で、効率よく上達する術は持ち合わせていませんでした。では、自分が語ることができることは何かと言えば、モチベーションの保ち方です。実際にVIPに入れるまでやり続けることでなんとかした訳ですから笑。
目標の高さを知ろう
さて、先程も少し書いた通りですが、発売から二年以上経過しているこのゲームの界隈で、未だに発言をしようとする層のレベルは総じてかなり高くなっています。それゆえに、「VIPは当たり前」「魔境なんて誰でも入れる」そんな意見が目に入ったり、実際にそう思ってしまうこともあるのではないでしょうか?
聞いたことがあるかも知れませんが、VIP到達ラインはオンライン全体の上位5%と言われています。ピンとこない方もいるかもしれませんが、学生時代に馴染みがあるであろう偏差値に置き換えてみると
なんと「約66.5」
魔境と呼ばれるラインは計算してみると上位1.5%でした。こちらも偏差値換算すると
「約71.5」に相当します
この数字を見て大したことないと言えるのは相当な秀才でしょう。
そして、こんな記事を読んでいるという方のほとんどは「どうやってもVIPに入れない!」、「逆VIPが抜け出せない!」というような人たちではないでしょうか?偏差値を持ち出したのであえて勉強におきかえるなら、貴方にとってスマブラは「苦手科目」です。つまり「スマブラでVIPになる」は言い換えれば「苦手な数学(国語)で偏差値66.5を取る」になる訳です。…ね?めちゃくちゃ凄いことだと思いませんか?今貴方が挑戦していることは、それだけレベルが高いことなんです。だから時間はかかって当たり前なんですよ。
具体的なモチベーションの保ち方
とは言っても、それだけでVIP到達まで永遠とやり込むことは難しいですよね。実際、僕も何度も萎えかけましたし、もう辞めてやろうかと思ったことは一度や二度ではききません。ですが、そんな中でも明らかにモチベーションが回復した出来事が幾つかありましたのでそれを時系列ごとに紹介します。また、結構長くなると思うので「もう十分」と思った方はここまでで大丈夫ですよ
1.右も左も分からなかった最下層時代
世界戦闘力のシステムが変わった現在では逆VIPのボーダーは200万程度と言われていますが、僕が現役逆VIPだった頃は14〜16万くらいでした。その時代に相棒のカービィの世界戦闘力は実に10万。何とか一桁万まではいかないラインを彷徨っていました。逆VIP環境では勝っても負けても世界戦闘力は約1000程度しか変動しないため、50連勝して脱出できるかどうかというレベルです。そんな中でモチベーションになったのは
YouTubeの動画でした。
実際にVIPや、更に高いレベルで自分と同じファイターを使っている人たちがどのような流れでダメージを稼ぎ、バーストをし、復帰をしているのか。それを知ることで無茶苦茶だった立ち回りがある程度形になり、下がる一方だった戦闘力が初めて少しづつ上がるようになりました。
2.俺のせいじゃないキャラのせい時代
それでも終わりが見えない逆VIPの沼。現在でこそ度重なる強化で最弱候補は脱したカービィちゃんですが、当時はキャラランク最下位常連でした。そんな中で初心者だった僕が至った結論は
「カービィが弱いから勝てないんだ!」でした。
その後は、インクリング、ルキナ、ゼロサムなどの「強キャラ」と呼ばれていたファイターを練習し、実戦投入し続けましたが、結果は片っ端から逆VIP行き。ここでようやく己の無力を知りました。「勝てないから好きでもないキャラを使っているのにそれでも勝てないならこの時間は何なんだ」。この出来事をきっかけに、自分はカービィでVIPに行くんだという意思が固まりました
3.逆VIP駆け上がり時代
前述の通り様々なキャラに浮気をしていた訳ですが、これが無駄ということはありませんでした。別のキャラを触っている間にも少しづつ「スマブラ」というゲームに慣れていき、再びカービィを触り始めた頃には動画で見ていたような動きが前よりできるようになっていました。そこで、「自分は今どのくらい勝てているのか見てみよう」となり、「クマメイトツール」という対戦記録ツールを用いて自分の戦績をまとめてみることにしました。
逆VIPを実際に抜けたときの画像は見つからなかったのですが、こちらの画像が5月22日ですので始めてから二ヶ月と少しの時です。世界戦闘力は13万台だったと記憶しています。この少し後に逆VIPを脱出しました。自分の勝率や何戦分勝ち越しているのかなどを可視化することはかなり大きなモチベーションになりました
4.世界戦闘力って上がるんですね時代
さて、速い人はスマブラ始めて一週間とかでVIPに入ってしまう中、自分は二ヶ月かけてようやく世界戦闘力を5万上げて逆VIP抜け出しました。そして、ここから先は今までのは一体何だったのかと言うくらいの戦闘力インフレが始まりました。逆VIP脱出からおよそ二ヶ月後の自分の世界戦闘力がこちらです
びっくりした人もいるんじゃないでしょうか?この当時のVIPボーダーを調べてみたところ、8月10日で約704万だったそうです。あと100万でVIPだったんですね。ついこの間までどれだけ頑張っても1日で5000上がるくらいなものだったのに、こんなことになってはモチベーションが落ちるはずもありませんでした。
5.VIP行けなくね?時代
あんなにイケイケだった自分でしたが、あれから二週間後の世界戦闘力を見てみましょう
そう、200万減。画像に残ってはいませんでしたが、ひどい時には逆VIPすれすれの20万近くまで溶かしたこともありました。このときもかなり萎えかけましたが、リプレイなどを見直しながら自らの課題を探りました。結果浮き彫りになったのは「バ難」。この時すでにカービィは今の姿になっており、一般的に「バ難」と呼ばれることはほとんど無くなっていたと思います。では、なぜ自分のカービィは「バ難」なのか?その答えを知るべく思い切って
「カービィ窓」に入ってみました
そこには今まで知らなかったコンボや、各キャラへの対策が山ほど眠っていて、まだまだ自分はこのキャラを理解できていなかったことを痛感させられると共に、己の伸びしろを知ることができました。これによってまだまだやれる気になった訳です
6.暗中模索時代
カービィというファイターの理解が進み、今まで使ってこなかったようなコンボ(空前一段→横スマなど)も実戦で使えるようになり、いざVIP!…と思っていたのですが、まだまだ道のりは険しく、VIPの手前を行ったり来たりしていました。やっぱり自分はVIPなんて入れないのか、なんて思っていた時に転機が訪れました。いつも通りYouTubeを見ていると、「オンライン大学スマサー対抗戦」という生配信がオススメに出てきたのです。そこには自分が所属している大学の名前もあり、ここで「スマブラサークル」の存在を知りました。何かいいきっかけになるかもしれないとDMを送ってみると快く受け入れてくださり、自分は「日大スマブラサークル」に加入しました。そこでは、自分よりも遥かにレベルが高い方達が丁寧に教えてくださり、自分のスマブラは「立ち回り」と「崖」があまりにも弱いことに気付かされました。しかし、「この二点をどうすれば改善できるのか分からない…」と途方に暮れていると、同サークルの大先輩にして、後にドクターマリオ単機でスマメイトレート2000を達成する「JinJin」さんにスマブラを教えていただく機会を得ました(YouTubeチャンネルのメンバーシップです)。ここで教えていただいたことは本当に大きく、その二週間後、ついに…
念願の初VIPを達成しました。
まとめ
さて、ここまで読んでくださっている方がいるのだとしたら本当に嬉しいです。最後に自分なりのモチベーション維持術をまとめると
1.VIPって凄え。簡単にできなくて当たり前というマインドセット
2.上手い人の動画に学ぶ
3.キャラに萎えたら別キャラを使う。だめならだめで覚悟を決める
4.積極的に他のスマブラーと交流をする
5.恐れずに聞く
この辺りになると思います。これを読んでくださった方から逆VIP脱出者や、VIP到達者が一人でも出ることを願っています