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トロフィー道#37『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』のトロコン難易度はあまあまや!

プレイステーションタイトルのプラチナトロフィーを取る過程やトロコンしたからこその感想、トロフィーハンターとしての奮闘をお届けする「トロフィー道」。第37回は『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii(以下、龍が如く8外伝)』です。本作は『龍が如く8』から半年後の話で、外伝としては2作品目となります。真島吾郎が単独主人公、そして海賊になるというインパクトがありすぎるトレーラーを見た時はスピンオフなのかと思っていましたが、まさかの”外伝”の文字。ナンバリングタイトルとストーリー上の繋がりのある作品として本筋にどう絡んでくるかも見どころです。

個人的なことですが、発売日が1週間前倒しになったことにはかなり感謝しています。龍が如くスタジオ公式Youtubeチャンネルでの発売日変更のお知らせにおいて、代表の横山昌義氏は最後に「その後ゆっくりと、狩りの世界にでも出かけてもらえたらと思います」と締めくくっている。そう、当初はあの狩りゲーと発売日が同じだったのです。発売が早まったことで『龍が如く8外伝』が早く遊べるようになっただけでなく、その後に控えている作品も安心して楽しめるようになり歓喜したユーザーも多いはず。僕もその1人です。今回は、そんな龍スタに感謝しつつトロコンまで遊んでいきます。記事の性質上多少のネタバレは含みますので読み進める方は注意してください。ネタバレ感想は最後に記載していますのでクリア後に読むことをおすすめします。

執筆時点(2025年2月25日)のプラチナトロフィー獲得率は0.7%とまだ発売から数日しか経っていないにも関わらず非常に高い。昨今「龍が如く」はトロコンが簡単になってきているのも要因だと思うが、こんなにもプラチナトロフィーを取る人がいるのには驚きました。余談だが最近の「龍が如く」はトロフィーネタバレにも優しい。『龍が如く3』あたりではボス〇〇を倒したのようにトロフィー名や説明でネタバレしてしまうことが多かったが、今ではメインストーリー〇章をクリアしたというように見ただけではわからなくなっている。そもそもPS自体の機能で重要なトロフィーは隠されているもののトロフィーハンターの中には事前に確認しておきたい人もいる。小さいことだがそれで助かっている人もいるというお話でした。みなさんはトロフィー情報を事前に確認しますか?


外伝の立ち位置が決まった作品!

作品の話を少しだけ。本作は外伝2作目ということもあり、その立ち位置がしっかりしたように思える。ナンバリングタイトルに比べればボリュームは少ないがそのぶん濃密なものになっており、遊びごたえは変わらない。ストーリーについても主人公を変え新たな視点から物語を見ることで謎だった部分がしっかり補完されていました。また、コンパクトな作品ゆえに始めやすさもあります。もちろん、シリーズをプレイしていた方がより楽しめるのは間違いありませんが、本作の真島同様、以前のことがわからなくても楽しめる内容になっています。色々と挑戦できるのも外伝作品の強みではないでしょうか。この作品においても大海原を航海できたり船同士で海戦をしたりと新たな試みをしていますね。それでいて爽快なアクションや本編を忘れてハマってしまうプレイスポットの数々なども健在。こちらもナンバリングタイトルと遜色ないと言って良い。

今回プロデューサーをつとめるのは堀井亮佑氏、脚本・演出は古田剛志氏が担当。堀井氏は『龍が如く極2』で追加になった真島のシナリオを担当、古田氏は『龍が如く0』のシナリオなども担当している真島吾郎に特にゆかりのある方々が関わっている。これだけを見てもいい作品にならないわけがないのです

トロコンはお金だけ気をつけていればよし!

それでは本題に入ります。まずトロフィーについてですが、時限要素はなくストーリーをクリアしてからゆっくりとトロコンを目指すことが可能。収集要素についてもコンプの必要がないどころか、遊んでいればトロフィーを獲得できる程度には集まります。なので、最初は好きなように遊んで最終章で取り残しがあればやるのが効率良いです。私は2章からいっきにできることが増え、それを楽しんだ結果、海賊ランクが序盤で伝説(最高ランク)になってしまいました。海賊ランクについてもトロコンする過程で嫌でも伝説の海賊になれるので気にしなくてOK。トロコン難易度は『龍が如く7外伝』よりも簡単なので7外伝をトロコンできた人や少し苦労したという人でも問題なくトロコンできます。

プラチナトロフィー獲得に向けて重要なのは資金の確保。真島の育成や船のアップグレードにもお金がかかりますし、限界まで育成しないと後述する場面では苦労することになるのでお金はあればあるほど良いです。ただ、ある程度ストーリーを進めれば財宝や賞金首、パイレーツコロシアムで大量のお金が入手できるため、金策はお金がない時に都度おこなう程度にしておきましょう。序盤で金策をしたい場合は、腕に自信があれば賭場でのこいこい(最上級)、そうでなければマッドランティスのカジノでブラックジャックがおすすめです。

トロコンした過程で苦労したところと、初心者が苦戦しそうなポイント

苦労するところがあるとすればそれはただ1つ、シリーズ通しての宿敵「亜門」です。とはいえ、ここに来るまでしっかり育成していれば白兵戦やタイマンで負けることはほとんどないはず。今作から登場した海戦はシリーズ経験者でも初めてだと思うので躓きやすいポイント。僕は某アサシンのゲームで海戦に慣れていたのですんなり突破できました。
ここからは、初心者やアクションが苦手な人に向けて亜門戦の解説をしていきます。

亜門戦は大きく分けて2回戦うことになり、1度目はパイレーツコロシアムでいうところの「海賊シングルマッチ」のような海戦→船上での集団バトル、2度目はタイマンです。1度目の戦いに備えてですが、初めは船員編成から。レベル上限が高いキャラであれば誰を選んでも良いです。最低でもレベル30のキャラまでにしましょう。僕は亜門と戦えるようになってすぐ挑んだので船員は弱かったのですが、それでもゴリ押しできました。物語の後半になれば冴島や真島の舎弟である南や西田、ミナト区系女子の5人が仲間になるので、それから攻略すると楽です。画像のように好きなキャラを入れたり雑に組んでも白兵戦は余裕です。

肝心なのは船同士でのバトル。左舷右舷の大砲はお金で作成でき扱いやすいフルバースト砲がおすすめ。機銃に関してはスーパーフロスト連射銃一択なんじゃないでしょうか。機銃の氷結効果により一定時間敵船が攻撃できなくなるのでこちらから一方的にダメージを与え続けることができます。これは他の海戦でも有効です。立ち回りとしては時間制限はないので一気に直進して突っ込むのは避けましょう。初手は左右どちらかから回り込んで機銃を中心に攻撃。チャンスがあれば砲撃、また船が氷次第ブーストで接近して砲撃を繰り返すだけで簡単に撃破できます。
その後の船上バトルでは、自身は雑魚処理をして亜門は仲間に任せましょう。サポートの仲間をノア、ゴロー、おさかなちゃんにしておくと最後まで生存しつつ亜門を倒してくれます。

タイマンって言ったじゃん!!

最後のタイマン勝負では回復アイテムが使用できるので、できるだけ持ち込んでおけばゴリ押しできます。ただし、亜門の攻撃力が高いため回復は早めにしておきましょう。後半になると分身して大人数で畳み掛けてきますがガードしつつ焦らず対応していけば大丈夫。ワイヤーフックからの攻撃でじわじわ削るのが安全かもしれません。今思えば狂犬スタイルでこちらも分身して戦えということだったのかもしれません。ちなみに、撃破後に攻略を見たら分身を出した直後は硬直するらしいので呪神楽器を使う隙があるそうです。どうしても勝てない人はお試しください。それでも勝てない場合は素直に難易度を下げましょう。トロフィー取得に難易度は不問です。

評価

プラチナ取得時間 35〜50時間
難易度 ★★
トロコン難易度 ★★
ゲーム評価 ★★★★★
オススメ度 ★★★★★

トロコンにかかった時間は約38時間。一見すると『龍が如く7外伝』よりも長いですが、これは作品を楽しみながらゆっくり遊んだため。効率よく進めたければミニゲームなど寄り道はほぼ必要ないので30時間くらいでトロコンでき、シリーズを遊び慣れている人やプレイヤースキルがあれば更に時間短縮は可能です。ですがこの作品を早解きしたところで楽しいかというとそうではないと思います。時間を忘れて延々と麻雀を打つ、ハワイを歩き回って写真を撮りまくる、小ネタを探すというような"無駄"がこの作品の楽しいポイントなのです。ゆっくり遊んでもプラチナトロフィー獲得まで50時間はかからないはずなので、この機会に思いっきり寄り道してみてはいかがでしょうか。


















<ネタバレ注意>クリアした感想!

プレイする前は真島の兄さんが海賊!?とぶっ飛んだ設定に多少の不安がありました。しかし、クリア後にそれは感動に変わっていました。『龍が如く8外伝』は真島だからできる、真島でなければならなかったのです。海賊という設定も真島の生き方や性格に合っている気がしました。ストーリーの補完という点においても必要なものでしたね。今回も意味のないことはしないという龍スタの人たちの言葉は嘘ではなかったです。
記憶をなくしたことで真島の素の部分が多く見えたのも良かった。一方で財宝を見つけられなかったら見つかるまで毎日指を落とすと言っているシーンなど彼の怖さが感じられる場面もあり、良い人であってもやはりヤクザなんだなと改めて思わされました。とはいっても堅気には優しく、特にノアとの交流では親のような感情を抱いていましたね。真島は真っ直ぐな人間だと思うので、命を助けられたからだけでなく真っ直ぐで純粋なノアの中に自分を感じたのもあり一緒に行動していたのかもしれません。ノアも真島っぽいところがあるのでちょっと将来が心配ですけど(笑)
まとめると、今作は喜怒哀楽が激しい真島吾郎の生き方そのものを現したような素晴らしい作品でした。

還暦になっても"桐生に執着"しているのには感動しました。

いや、ここで終われるかい!ということで"あのこと"にも触れさせてください。『龍が如く8』から半年後、8時点での桐生の余命は半年。ということで触れないのはおかしくないかと僕はずっと言っていたのですが、最後の最後、エンドロールのあとに「桐生一馬」の4文字が出てくるとは。トロフィー道#30『龍が如く8』の記事の最後で桐生は亡くなっているんじゃないかと言いましたがまさかの生存。状態は不明とはいえ生きていることが確認できただけでも嬉しかったです。8で1番消化不良だった部分をこのような形で補完してくれたのには感謝しかないです。もうこれが真のエンディングと言っても過言ではない!ただ、掛け合いはなく一方的に真島が話しているようにも見受けられたので、もしかしたら寝たきりor口が聞けないような状態なのかもしれません。姿は見えずとも、声が聞こえずとも、みんなあなたを応援していますし忘れてはいませんよ。幸せにはなれなくても穏やかに過ごしてほしいです。7外伝もそうでしたが、外伝のエピローグの破壊力は凄まじいです。

メインストーリーを全てクリアしたら獲得できるトロフィー「まだまだ人生は。続くでぇ」も誰にたいしてなのでしょうか。普通に受け取れば真島の人生がということになりますが桐生の意味も含んでいてほしいですね。エンディングには春日も登場したことから、次回作は春日と真島のW主人公という可能性も出てきました。新主人公を立てるにしてもヤクザが出せない以上既存のメンバーが中心になるのではないでしょうか。どちらにせよ、僕はこれからも「龍が如く」とゲーム人生を歩んでいこうと思います。トロフィー人生も、まだまだ続くでぇ。






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