「替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方」を読んで

以下の本を読んで学んだことを書いていきます。

自己革新のキーワードは「専門性」です。  専門性とは、すでに存在する専門知識を「インプット」することではなく、新たな専門知識を「アウトプット」できることを意味します。

国分峰樹. 替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方 (p.4). フォレスト出版株式会社. Kindle 版.

何かを知っていることと、その知識を使って何かができることには、大きな隔たりがあるように感じます。
例えば、コミュニケーション一つをとってみても、ビジネス書に書いてあることをそのまま現場で使えるわけではありません。書籍に書いてあるコミュニケーションのコツを自分なりに消化して、何度もPDCAを回しながら体得していくものかと思います。
プログラミングやデザインなど、「スキル」と言われているものも教科書で学んだことと、実際に手を動かしてこうやったら動くと言ったことを理解していくことの違いは大きいです。
法則的なことは知識として得られますが、それを実際に成果物に落としていくときには、物事を体系的に理解していることや、感覚的にこうしたら良いということも大事です。

専門性の身につけ方は、長い歴史を積み重ねて「型化」されています。

国分峰樹. 替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方 (p.4). フォレスト出版株式会社. Kindle 版.

何か新しい物事を学ぶときに、自分では以下のようにしています。

知識として体系的に理解できるように、まずは関連するドキュメントや書籍を読み漁る。

全体像を把握し、個別の知識の位置付けを把握できるようにする。何か問題が起きたときに「あそこに書いてあったあれが使えそう」と言ったことができるようになります。これをすると、何か新しい知識を得たときに、、あの件とはどういうつながり、関係性があるのだろうと物事を考えることができます。

体系的に得た知識を元に、専門家に質問する
知識の全体像が見えてきたら、その知識をもとによくわからなかったことを専門家に聞きます。その際、専門家がどのようにその物事を理解しているのかの考え方を学ぶように気を詰めます。
良い質問する方法は以下の本が勉強になりました。

日本の教育において、答えを得ることばかりが重視されて、疑問を持って質問しないことの問題点など、さまざまな角度から質問することの重要性や質問力をどう磨いていくかを説明しています。これを読んでから質問をすることに積極的になりました。質問をすること一つとっても練習が必要です。質問をすることによって、相手の話をより理解しようという姿勢にもなりますし、相手の話を自分の中の知識と結びつけないと質問ができないので、それによって知識が体系化されていきます。

模倣からアウトプットを始める
知識の体系化ができてきたら、次はアウトプットをしていきます。しかし、最初は模倣からはじめます。良いアウトプットをそのままトレースします。そこから、要件に応じてうまく要素を組み替えたりして、自分なりのアウトプットを作っていきます。
料理もいきなりは美味しいものを作れないので、レシピをもとに作ります。仕事の場合、レシピがないことが多いので、良い成果物をもとにどう作っていけばこれが出来上がっていくのかプロセスを研究していきます。
事前に体系的な知識が入っているので、「あそこに書いてあったことは、プロが仕事をしたらこういうアウトプットになるのか」「本にはこう書いてあったが、確かにこう表現した方がわかりやすいな」と言ったさまざまな気づきが出てきます。

このプロセスをしていくと、知識が体系化されていき、自分なりにの良いアウトプットが出せるように思います。

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