「ソフトウェア・ファースト」を読んで③
以下の記事の続きです。
たしかに、DXを進めるというときに、ツール導入という手段が先行しがちかもしれません。
WhyからWhatを考えるというのは、組織変革にも重要なことですね。
手段に飛びついてしまうのは、ツールが魅力的だったり成功事例を見聞きするかと思います。
しかし、ツールの性能を最大限発揮できるように、ツールをつかいこなせるかどうかは別の問題です。
また、事例をそのまま模倣しても、「仏作って魂入れず」になりがちです。なぜそれが成功したのか、なぜ他の手段ではダメなのかという理由がわからないと、次に取り組みにつながりません。
外部に委託する場合も、作ったシステムを社内のだれがどうメンテナンスするのかまで設計する必要があります。
また、委託時にも、システムを理解して設計書を社内で作ることが大事です。
なんとなく、やりたいことを日本語で伝えるだけでなく、システムの仕様を踏まえて、なるべく具体的に抜け漏れなく指示をすることが外部に委託する際は重要です。
自社システムの中身を理解するための第一歩目はそこからという気がします。
それができてきたら、徐々に社内でエンジニアを抱えて、コミュニケーションを取りながらシステムの理解を深めて、システム要件定義書を作ったりコーディングトライしたりするのが良いのではないでしょうか。
外部に委託すると、企画と開発・運用が断絶しがちです。
委託したビジネスサイドの人がやりたいことと、受託した開発サイドが理解したことに乖離がどうしても出てしまいます。
言語化されていないコンテキストを共有しきれないことが問題と考えます。
企画側は考えていること、やりたいことをいかに言語化・ビジュアル化するかが重要です。
それは内製であっても外注であっても、同じ問題かと思います。
そのためには、失敗を恐れずに学習の機会ととらえて、学習し続ける姿勢が必要かなと考えます。「IT」「テクノロジー」と聞くだけで「自分にはできない、難しそう」と思うの人が多そうです。
学習や外部への委託については以下の記事を書きました。
新しいことへのチャレンジと、学びへの投資が大事ですね。