朝、自転車にまたがって、最寄り駅までを漕いでいく。まるい太陽がだんだんと、やわらかく空を満たすようになって、今年もきみの季節がやってきた。 きみの声を形容することばをずっと探していると昨年のnoteに書いたのだけれど、へチャンさんがきみの声を光みたいだ、と言っていて、ようやく答えが見つかったと思った。きみの声は光だ。ほんとうにその通りだと思う。寒くてながい夜を超えていくためのひかり、夢が怖くなくなるひかり、雪の積もったつめたい道をみちびき照らすためのひかり。きみの声とい
今年は配信者を好きになったのもあってあんまり音楽聴いてないなあと思いつつ選出した。推しの音楽は好きになる以外の選択がないので(というか好きな音楽をやっているから推しなのだし)、推しのアルバムはこの選考からは除いている。それにしても推し以外のK-POPをたくさん聴いた年だったなあというのが統括的な感想。 BEST ALUBMS10. 赤頬思春期 - [Seoul] 赤頬思春期はいつも良い音楽をくれるなあと思う。いつも朝、すこしだけ白んでいる空を見上げながらこのアルバム
朝起きてごはんを食べながらカレンダーを見たら5月1日だった。一瞬だけ考えてきょうはSixTONESの結成日だなあと思い出して、思い出すと、なんだかもうたまらない気持ちになってしまって、それでこの文章を書いている。SixTONESに関してはもうほとんどオタクではないというか、CDも買うし音楽番組も必ず観るけれど積極的にコンテンツを追おうとは思っていない、遠くからじっと見守るみたいなスタンスでいる。きょうのように特別な日は本来、そういう淡いスタンスの人間ではなく、彼らと、リアル
ゆるやかに風がいろづきはじめ、枝先のつぼみやアスファルトの割れ目からかすかにいのちが産声をあげる季節にきみは生まれた。冬には氷点下をゆうに割り込む雪深い土地で生まれたきみは、見るだけでこころがあたたかくなるような、そんなやさしいひとみをしている。 きみのひとみは宝石だと思う。彗星の尾みたいにするりときれいな円弧をえがくなめらかなひとみはいろんな意思を宿らせる。春の夢のような儚さも、雨に濡れたまま取り残されている哀愁も、籠いっぱいにつめこんだ星空みたいなきらめきも、触れる