年間ヒットソング大賞2024
早いもので2024年も間もなく終わろうとしている……いや早すぎんだろ!ごく数日前に「明けましておめでとうございます!」と挨拶したばかりの気でいたけれど、もう師走だと言うのだから世の流れは末恐ろしい。こうして人は急スピードで年老いて死んでゆくのである……
……というメンヘラめいた前置きはさておき、今年も恒例行事の季節がやってきた。ということで、これより題して『誰にも訊かれていないし興味も無いだろうけれど、独断と偏見に基づく今年の自分的年間ヒットソング大賞を勝手に発表する会』をここに開催しようではないか!いや題目なげーなオイ!まあ良いか!
という訳で、これがどのような企画であるかを説明すると「私自身がその年に聴いた数多の曲から、よく聴いたものや印象に残ったものをピックアップしてランキングを発表する」というものである。なお、あくまで審査基準は「私自身の中で今年流行った曲」である為、2024年リリースの曲とは限らない。そして何だかんだこの企画は地味に2017年から始めており、今年で8年目になる。「8年もそんなくだらねぇ事をやってるのかよ」という気もしなくはないが、何となく毎年の総決算として行っている。
ちなみに、過去の年間大賞は
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2017年:愛、おぼえていますか / 飯島真理
2018年:DOWNTOWN BOY / 松任谷由実
2019年:いざゆけ若鷹軍団 / ホーク・ウィングス
2020年:残ってる / 吉澤嘉代子
2021年:幸せな結末 / 大瀧詠一
2022年:あれからの話だけど / SHE IS SUMMER
2023年:いばらのみち / 椿屋四重奏
という結果となっている。さあ、今年は誰のどの曲がランクインするのであろうか。読者諸賢の興味が無かろうとガンガン発表してゆきたいと思う。それでは、いざ参らん!
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第5位『WAになって、ベリチョコステップ!』空野青空
今年の第5位には「あおにゃん」こと、孤高のアイドル空野青空ちゃんの代表曲がランクイン。この曲は今年の夏によく聴いていた。テンション高めな王道アイドルソング。
炎上覚悟で正直に申し上げると、あおにゃんには最初あまり良い印象がなかった。というのも彼女は2021年に他の4人のメンバーと共にアイドルグループ「でんぱ組.inc」に電撃加入したのだが、それまで長年でんぱ組のヲタクであった私は一気にメンバー5人が加わった新体制を受け入れる事ができず「こんなのもう、私が知っているでんぱ組じゃない」と勝手に思ってしまい、その時点で他界してしまったのである(※他界=ドルヲタ用語で、ファンを辞めることを指す)。
しかしながら今夏、偶然あおにゃんのソロライブの映像をSNSで見掛けた際に「えっ!普通にめっちゃ可愛いし、めちゃくちゃライブ楽しそう!(語彙力皆無)」と思ったのであった。でんぱ組の新メンバーとして見た際には全く受け入れられなかったのだが、ソロのステージに立つ彼女は歌い方や客席の煽り方など、アイドルとしてのポテンシャルが物凄く高く、セルフプロデュース能力に溢れた女性に見えた。特にこのキラーチューン『WAになって、ベリチョコステップ!』では彼女の煽りに呼応したヲタクがサークルモッシュを起こすのが恒例らしいのだが「めちゃくちゃ混ざりてぇ〜!」と思ってしまった。何だかんだやっぱり、萌え萌えで可愛い女の子が明るく楽しく歌って踊っている姿には勝てない。好きになってしまう(ちょろい)。
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第4位『踊れ!きゅーきょく哲学』上坂すみれ
第4位はすみぺこと、声優の上坂すみれのアッパーチューンがランクイン。この曲は今年かなり聴いたし、一人カラオケで何度も歌った。
そもそもはシングル『踊れ!きゅーきょく哲学』のカップリング曲である『ヤバい〇〇』の方をよく聴いていたのがランクインのきっかけ。というのも『ヤバい〇〇』の作詞作曲を手掛けているのが件の鬼才天才・街角マチオ氏を擁する「ザ・ぷー(旧:ザ・プーチンズ)」であった為である。ということで最初はカップリングの方ばかり聴いていたのだが、シングル表題曲も聴いてみたらこれまた明るく楽しく大好きな曲調だったという訳だ。先程も全く同じ事を述べたが、やはり私は可愛い女の子が明るく歌い上げる萌え萌えな曲が好きなのである。
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第3位『すしてるみん』ザ・ぷー(ザ・プーチンズ)
ということで、先述のザ・ぷーの曲が第3位にランクイン。こちらも夏頃から現在にかけて何度も聴いたし、何なら何度も練習して弾いた。
ザ・ぷーの存在を知ったのは七夕に開催された吉澤嘉代子さんの屋形船ショーにて司会を務めていた街角マチオ氏を拝見したことがきっかけ、というのは過去に何度かこのnoteで記したのだが、私が実際にテルミンという楽器を入手して練習を始めたのはこちらの『すしてるみん』のテルミンパートを弾いてみたいと思ったのがきっかけである。
マチオ氏の相棒であり、日本を代表する演奏家の街角マチコさんがテルミンを演奏する映像を初めて見た際「えっ、何この楽器……テルミンっていうの……?ていうか、触れずに音を出すの!?何それ凄い!よくわからんけど弾いてみたい!」と思い、その旨をXにてツイートしたところ、「テルミン」というワードを含むツイートを片っ端からサーチしている我等がサークルの会長が私の発言を見つけてくださった。そしてそこから地域で活動するテルミン愛好家サークルの存在を知り、見学に行き、その熱が冷めやらないうちにEtherwaveテルミンを落札、サークルに正式加入……と、夏から秋にかけて怒涛の日々を過ごすこととなった。
その結果、今が人生で一番楽しいと思えるほど充実した毎日を送れているので、ザ・ぷーとマチコさん、テルミンには本当に感謝している。勿論サークルのメンバーも心から愛している。照れちゃうね。
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第2位『オートバイ』吉澤嘉代子
本来は今年の第1位になるはずであった一曲。この曲は収録アルバム『六花』のリリースから今まで何度も何度も死ぬほど聴いたし、今年度のサブスクでの再生回数もぶっちぎりで一番だった。今年度開催の各種ライブでも通算三回聴けた。
とにかく歌詞もメロディも伴奏も至高。特に歌詞について、「信号」「国道」「ガードレール」「オートバイ」といった人工的で無機質な名詞と「草萌青羽」「月灯り」といった柔らかな自然を表す名詞の対比が実に美しいし、「“私を壊して”」という今までの嘉代子ちゃんの曲には出てこなかったようなショッキングなフレーズには至極ドキッとさせられた。MVは全編美しい色調のアニメーションであるが、このMVにもところどころ不穏な場面(例えば何らかの怪しい薬剤が映るシーンなど)があり、一体どういうストーリーなのかと想像を掻き立てられる。
なお、ここであれこれ私が説明してもきっと読者諸賢の頭には「?」が浮かぶだけであろうから、手っ取り早く皆様には上記に貼ったリンクからMVを実際に視聴してみて頂きたい。話はそこからである。
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ということで、第5位〜第2位を一気に発表させて頂いた。なお、本来であれば先述の通り嘉代子ちゃんの『オートバイ』がサブスクでの再生回数的にも印象的にも第1位になるはずであった……そう、12月14日までは。
それがなんとなんと、年末ギリギリの12月15日に、それまで第2位になると思っていたとある曲が私の中で一気に大逆転優勝を決めたのであった。まさに大革命である(大袈裟)。それではそんな第1位と、その曲がトップに輝いた理由をご紹介させて頂こう。
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第1位『海猫』中田裕二
……もう、これは文句無しの2024年度第1位。昨年に引き続き中田裕二が優勝を飾った(※中田裕二は2023年の第1位に選んだ椿屋四重奏のヴォーカル)。
そして、それまで第2位にしようと思っていたこの曲が突如として嘉代子ちゃんの『オートバイ』を抜き逆転したのは12月15日、私が所属するテルミン愛好家サークルのクリスマス会の日のことであった。中田裕二はたまに「トリオサルーン」と銘打った、ギター弾き語り(裕二)&キーボード担当&カホンを始めとする打楽器担当の三人で結成されたユニットでのライブを行うのだが、「我等がテルミンサークルにも素晴らしいカホン奏者である先輩メンバーがいらっしゃるではないか……!」ということで「是非テルミンとカホンで一緒に中田裕二の曲を演奏したい!」という極めて個人的な欲望をそちらの先輩にお話ししたところ快く賛同してくださり、晴れてこの度のクリスマス会(兼・日頃の成果の発表会)にてこちらの『海猫』を発表する運びとなった。
カラオケ音源が存在しない為に原曲を聴いて耳コピした各パートを作曲アプリに入力して伴奏を作ったり、先輩へ協力のお礼として贈るエイヒレ(意外と売っていない)を探し回ったりとなかなかに大変だったのだが、結果として本番は大成功であった。とにかく先輩のカホンが格好良すぎた……!恐らく色々とお忙しいであろう中で練習してくださり、私の個人的な夢を叶えてくださったことが嬉しすぎてちょっと泣きそうになった。私も私でそれなりにテルミンの練習をしていたので本番はトチることなく演奏できた。
ということで、今年の思い出に残る曲として、ギリギリのところで『海猫』が大逆転を決めたのであった。ちなみにパーカッションの先輩とは来春辺りに本格的に外部へ向けたライブに出る予定なので皆様乞うご期待。ここでそう宣言することでこれを言質とし、背水の陣で挑むという算段である。
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ということで今年も俺の裕二(?)が1位に輝くという結果になった。これにて2024年のヒットソング大賞は閉会させて頂く。今年も沢山の素敵な音楽に出会えたし、何なら新しくテルミンという楽器を始めて、優しく頼もしい仲間達と共に演奏活動を始めるという最高の一年になった。もう一度言うが、今が人生で一番楽しい。
さてさて、来年はいかなる年になるであろうか。恐らく年内のnoteの更新はこれが最後になるであろうから、一足先に読者諸賢にご挨拶申し上げ、本稿の締め括りとさせて頂く。それでは皆様、良いお年を。