〜座敷に入れて!〜64年前の日記
昭和33年 1月17日 木曜日 晴れ
あたたかいこたつの中で勉強をしていると、ろうかの方から、
う、う〜、う〜、きゃんきゃん!とペテのなさけない声が聞こえました。
母はやっとこ(ようやく)うしろ(後ろ)を向き、ろうかのしょうじをさーっとあけました。
ペテは前足を前に出し、まるでアフリカのスフィンクスみたいです。
僕はすぐこたつから出てペテのくさりをはずし、ざしきに入れました。
そしてみんなで遊びました。
ですが、ぼくは遊ばないで勉強をしました。
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冬は座敷の障子は閉められる、廊下のぺテは一人?でいるのが淋しい。
家族のみんなの傍に行きたくなって障子越しに「入れて」と求めてます。
自分も家族なんだから、と。
さて、自分だけ遊ばないで勉強を・・なんて一人イイ子ぶっている奴がいる。私はそもそもこういう”えーかっこしい”なんだろう。=============
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