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〜島根さんちのお土産〜64年前の日記
5月8日 火曜日 天気 晴れ
おかあさんと庭の花に水をやっているとペテが鳴きながらすごい早さで門の方へ走っていきました。
おかあさんが「ちょっと行って来てみなさい」といったので、
行こうとすると「ペテ、おすわり」と みち雪ちゃんの声が聞こえました。
ぼくは行くのはやめて、きいているおかあさんの所にくると、みち雪ちゃんが「おばさん、これおみやげだって」といってチーズみたいのを三つくれました。
左手にはペテとチーコのごはんがのっていました。
ごはんといっても魚の頭とほねだけです。
ぼくが「チーズみたいのなーに?」と聞くと「せっけん」といったので
がっかりしてしまいました。
石けんは いただけないわね (石橋先生)
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チーズは滅多に食せない高級食品でありましたが、私の”がっついた心”で島根さんのおばさんのご厚意を無下にしそうになりました。魚の骨や頭も現代人に求められる”もったいない精神”そのものだし、チーズのような石鹸もすてきです。あの頃のちょっと鬱陶しい近所付き合いが懐かしいです。
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