〜兄貴とノリツッコミ〜64年前の日記
昭和32年 12月17日 月曜日 晴れ
リリリリーン 門をあけると、今日は 「ただいまをわざと小さな声でやってやろうかな」と思い、* 井戸の所の台所に来ると「ただいま」と小さく元気のない声でいうと、すぐとなりでなにかいじっていたお兄ちゃんが「ようー、おかえんなせいまし〜」といいました。
ぜんぜんききません、どんどんと、わざと、ろうかを音をたてて歩き、机の上にかばんをおいて、六じょうに行くと洋ちゃんとお兄ちゃんがお母さんもいないのに、コーチャを入れていました。
それからトランプやゲームをやって遊びました。
* 井戸の横に台所の出入り口がありました。
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兄貴は勉強家で真面目な性格である反面トボケた面白い人でもありました。
学生時代の友人にも恵まれ、どこでも誰からも好かれる兄でした。会社でも役員の一歩手前まで昇りました。有能でありながら、敵を作らない生き方はライバルを押しのけることを好まなかったのでは。===================
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