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〜自動車の往来が僅かだったから〜  64年前の夏休み日記

昭和33年8月20日

「一分〜〜!」とうとう小出君の自転車が見えて来ました。
「一分一秒、二秒!」と時計をしんけんに見ながら言っています。
「一分八秒、一分八秒だよ!」

これは裏の道を一人で(自転車を漕いで)速く回ってくる競技です。
小出君は見た通り一分八秒。
僕も一分八秒、かっちゃんは50秒!というすごい記録。
次の小出君は一分九秒、僕は一分五秒、と上がったり下がったり。

かっちゃんは無理して、曲がり角をブレーキをかけないで曲がったので、
石のためにスリップしてきれいに転んでしまいました。

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60年前の頃は、大通りと言ってもバスの他にはほとんど自動車を見かけないバス通りでした。家のブロックの周囲300~400㍍の程の道を自転車で競争することもできました。
今は自転車で疾走なんて、無理、絶対無理、危ない、危ない!
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