〜病み上がりにはペテ〜64年前の日記
昭和32年 12月27日 木曜日 晴れ
きのうは風邪で一日ねていましたが、きょうあたたかくなって、九時ころやっと起きました。
しかし洋服をきるとだるくなってきちんと歩けません。
庭ではペテがかわいいまるい目玉で見つめているので「ペテ、ペテ、ほらほらおいで」とひざの上を手でたたきました。
ペテはこちらをじろじろ見ながら一歩一歩、歩いて来ました。
石だんの上に足を乗せると、ぼくのひざに頭に乗せキョロキョロとぼくの顔をながめています。
ぼくは急に頭をなぜてやりました。
ペテの頭のまん中には(毛が左右に分かれた)線が入っていてそこを人さし指ではなから首の下までやってやるとうれしそうに顔をあげ、とてもかわいらしいです。