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全人類の夢「頭のいい人になりてぇ」が叶う!“日本一のビジネス書”を読めば仕事も恋愛も無双なワケ

こんにちは! この春に出版社のダイヤモンド社に入社したての新入社員の菱沼です。新人研修の一環として、「自社の話題書を新人が読むとどう感じるのか?」をnoteに綴ることになりました。今回は、2023年ビジネス書ランキング1位(ビジネス書単行本/日販・トーハン調べ)を獲得した『頭のいい人が話す前に考えていること』を取り上げます! 果たして私の頭はよくなったのか…乞うご期待です!

全人類の夢をかなえる本

 「頭がいいって言われたい」 
 これはほとんどの人が思ったことがあるのではないでしょうか。全人類の夢といっても過言ではありません。頭がよくない、中身が空っぽだと思われてしまったが最後、SNSで〇〇構文などとおもちゃにされてしまうかもしれません。かくいう私も、「頭いいねって言われてえ〜」と思って二十数年生きてきました。ただ思うだけで「頭いいね」って言われるほど人生簡単ではありません。そこでこちら!

(なんとか頭をよくしようと付箋を貼りまくっているのがばれてしまいますね)

2023年ビジネス書単行本年間ベストセラー1位!(ビジネス書単行本/日販・トーハン調べ)
2024年ビジネス書単行本上半期ベストセラー1位!(同上)
読者が選ぶビジネス書グランプリ2024ビジネス実務部門賞受賞!

 このように数々の栄光に輝き、65万部を突破した超最強ビジネス書『頭のいい人が話す前に考えていること』です!

 この本を読んで頭を良くしていこうと思います。ひとつ難点があるとするなら、私の特性「ビジネス書を読むのが苦手だなあ」です。ノンフィクションが本当に読めないんです私。ビジネス書挫折経験の屍に囲まれて生きています。無事私の頭はよくなるのでしょうか……!

(表紙をめくると「この本を読むとだれでも“頭のいい人”になれる」の文字。期待が高まります)

優柔不断はただの言い訳かも

 「はじめに」の中に気になる問いがありました。

「この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?」
デートで買い物中、相手からこう聞かれたら、あなたはどう答えますか?

(p.28より引用)

 これ、私もめちゃめちゃ人に聞くし、自分も聞かれるな? もちろんデートに限った話ではありません。優柔不断な私は人に判断を仰ぎがちです。人に聞かれると、「どっちも似合ってるよ!」と心から答えてしまいがちでもあります。

 本書によるとこれは実は「ちゃんと考えていない」側の回答らしいのです。「えっ、本当に似合うと思っているのにな」と思いながら読み進めると、「ちゃんと考えている」側の回答が載っていました......! 読んで納得、答える前に、なぜ相手は自分に聞いているのかを考えるべきなんですね。正解の答え方は、本書を読んで確かめてみてください。私は明日から実践するので、「頭のいい人レベル」がアップしたこと間違いなしです。

告白はする前から結果が決まっている?

 また、「『話し方』だけうまくなるな」の章では衝撃を受けました。恋愛について悩んでいるすべての人の目から鱗が落ちるのではないでしょうか。

 こちらの問題、皆さんはどう考えますか?

「好きです。付き合ってください」
「ごめんなさい」
あなたの友人が、好きな人にこのように告白して、フラれてしまったとします。
友人がフラれた原因は、どちらにあるでしょう?
① 告白の仕方にある
② 告白するまでにある

(p.95より引用)

 よく、「告白は直接伝える方がいい」とか「LINEは論外」とか「せめて電話がいい」とか色々聞きませんか? 告白手段論争ってあると思うんです。

 でも、告白される側だとして、皆さん考えてみてください。手段が変わったからって結果は変わっていましたか? 結局告白されるまでに付き合えるか付き合えないかって決まっていませんか? ちなみに私は、告白するにしろされるにしろ手段に全くこだわりがないです。全国彼氏候補のみなさんよろしくお願いします。

 ここまで読んで、本書って頭がよくなるだけじゃなくて恋愛のプロにもなれてしまうのでは?とお得感に震えました。

論破って頭がよくない?

 そして、本書を読んでいてダメージを受けた言葉がこちらです。

頭のいい人は、論破をしない

(p.86より引用)

 かつて研究者を志し、論破癖がつきかけた当時の自分に聞かせてやりたい言葉ですね。高校で地学の研究をしていた私は、「素人質問で恐縮ですが」などとうそぶき質問してくる大学教授たちを論破しようと必死でした。意地悪な質問をしてくる大人たちをやっつけようと、精一杯知ったかぶりをしていました。「高校生だからしょうがないね」と言われるのが悔しくて地団駄を踏みまくって、「次の学会では目にもの見せてやる」と息まいていました。若さって怖いですね。

論破しようとする人は決して、頭がいいとはいえません

(p.87より引用)

 もう心に刺さりまくりです。欲をいえばもっと早く知りたかった。あの頃の私がそのまま研究者にならなくてよかったと心から思います。うっかり頭がよくないことを晒し続けるところでした。

(学会で論破癖がつきかけている頃の私〈壇上の発表者〉。
研究者を目指している後輩たちへ、本書を読んだ方がいいよ)

読みやすすぎるビジネス書

 本書を読み終えた私は呆然としました。

 「え! 読み終えちゃったじゃん!!!」

 なんということでしょう、ビジネス書に挫折してきた私があっという間に1冊読めてしまいました。頭がよくなった証拠かもしれません。つい調子に乗ってしまうほど読みやすかったのです。しかも、「頭がいい」と思われる秘訣をたくさん知ってしまいました。これで明日から私は「頭のいい人」間違いなしです。売れている本には理由がありますね。

 本書には、頭のいい人の思考整理法やクレーム対応法など、「頭のいい人」が隠し持っている秘密がまだまだたくさん載っています。哀れな論破マシーンだった高校生の頃の私みたいにならないためにも、ぜひ『頭のいい人が話す前に考えていること』の中身を覗いてみませんか? 頭がよくなるだけではなく、黒歴史発生を事前に防げるかもしれませんし、恋愛無双できるようになるかもしれません。皆さんのおすすめビジネス書になること間違いなしです!

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