バランスよく年金基金は運用されているようです。 6月16日 Pension-Fund Capitalism 年金基金社会主義の陥穽
今日の #ドラッカー365の金言 テキストは、昨日の続きでもあります。1976年に年金社会、高齢者社会の到来を予言していた名著『見えざる革命』第3章 経済問題 起業家的投資の必要性 86〜88ページより。
今日のテーマ:
#年金基金社会主義の陥穽 とありますが、英文では
#Pension_Fund_Capitalism
とありますので、年金基金社会主義ではなく年金基金資本主義ではないかしら??
今日の金言:
#資本市場における意思決定権が起業家から受託者の手に移った 。
今日のACTION POINT:
#ベンチャーへの投資実績をもつ資産管理者に年金基金の運用を委託することを検討してください 。
この文章は、1976年に発表されたものなので、IT投資が盛んになった80年代後半から90年代のドットコムブーム以降のことではありません。
ドットコムブーム以降、シリコンバレーやニュージャージーで起業する企業が増え、新興企業の市場ナスダックは、ドットコムバブルが弾けた2000年代にリーマンショックもあり、停滞期もありましたが、2010年代に入るとじわじわと再成長の道に入り、2020年代以降、21年10月に大きなダウンがあったものの1年後の22年9月に底をうち、再び資金の流入が止まらず、上昇基調にあります。
この株価上昇の資金の1つに日米の年金基金がある、と言われています。日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、国内株式だけでなく、外国株にも投資しており、昨今の上昇基調によって、01年度以降累計収益がくは+132.4兆円と運用は好調です。
ちなみにGPIFの外国株への運用資産は全体の25.14%の56兆9157億円
現在の投資姿勢は、外国株・国内株・国内債券・外国債券の4分野がほぼ25%とバランス良く投資が行われています。それぞれの運用成績がどうなのか、知りたいところです。
とはいえ、今の所、とりあえず、年金の運用はうまいこと行っているようで、一安心です。良い週末となりますように。