日本保守党の行動は「私徳と公共の福祉」の原則に反するか? 1月23日 Private Virtue and the Commonweal 私徳と公益
1月23日木曜日です。昨日は、イチロー選手が満票まで1票足りないものの得票393票を集め日本人初となるMLB野球殿堂入り。
日本プロ野球に限らず、国内の企業や組織では、どちらかというと、過去の功労者に対して、リスペクトが薄い、多少冷たい、そんな感じを持っているのですが、MLBは功労者、過去のレジェンドたちに対して、非常に厚くもてなす文化を持っていて、そこが好きです。
さて、今日の #ドラッカー365の金言 テキストは、『 #現代の経営 』1987年版だと下巻の263〜264ページあたりです。
3つの具体例として
Theranosの「Edison」デバイス - Theranosは、"Edison"と名付けられたデバイスで、微量の血液から多種多様な血液検査ができると主張しました。しかし、実際にはこのデバイスは信頼性がなく、FDA(食品医薬品局)の規制を回避するために不正確なデータを提供していました。結果、患者の健康を危険にさらし、企業は詐欺罪で刑事告発されました。
Google Glassの社会問題 - Google Glassは、ユーザーが常に録画や撮影が可能という特性から、公共の場でのプライバシー侵害の懸念を引き起こしました。レストランやバーなどでは「Google Glass禁止」のポリシーが立てられ、社会的な摩擦を生みました。消費者の反発とプライバシー問題から、製品は一般市場での成功を収めることができませんでした。
Fyre Festivalの詐欺的マーケティング - Fyre Festivalは、豪華なフェスティバル体験を約束するマーケティングキャンペーンで開始されましたが、参加者には食料不足、適切な住居がない等、酷い状況が待っていました。事前のプロモーションが実際の提供内容と大きくかけ離れていたため、詐欺的な行為として広く批判を受け、主催者は訴訟を起こされ、刑事的にも責任を問われました。
これらのケースは、公共の福祉や倫理を軽視した結果、信頼を失い、法的・社会的問題に直面した例です。
日本保守党の幹部が行なっている行為について
最近、党首が抜刀して元候補者を脅す、「犬笛」を吹いて党員に元候補者へのネットリンチを扇動する、寄付金への領収書発行拒否などを行っている日本保守党はこの例に沿うものでしょうか?
日本保守党のケースが上記の「私徳と公共の福祉」の原則に反する例として適合するかどうかについて考えてみましょう。
具体例として適合するか:
私徳と公共の福祉の関係: 日本保守党が寄付金に対して領収書を発行しないという行為は、透明性と倫理の問題を提起します。これは、公共の福祉(この場合、寄付者の権利と税務上の透明性)を犠牲にし、私徳(この場合、党首や党のリーダーシップの行動)を軽視していると見なすことができます。
領収書の発行拒否: 領収書は寄付者が税金控除を受けるために必要であり、その発行拒否は寄付者の利益を直接的に害することになる。これは、公共の福祉に対する配慮が欠如していることを示しています。
倫理の軽視: 党首が「抜刀」する(強硬な手段を取る)こと自体が、対話や透明性による問題解決ではなく、力や権力を行使する意図を示す可能性があります。これは、公共の信頼を失わせ、倫理的なリーダーシップの欠如を示唆する。
以上の点から、日本保守党の行動は「私徳と公共の福祉」の原則に反する例として挙げることができます。このようなケースは、リーダーシップが公共の利益よりも自己の利益や立場を優先する場合に生じる問題を象徴しています。公衆の信頼を保持し、公共の福祉を推進するためには、透明性、責任、そして倫理的な行動が求められます。
現在のところ、日本保守党は、その名とはまるで異なり、公共の福祉や倫理を軽視する国政政党という矛盾した存在です。改善を望みます。