どこに投票したらいいの？ 10月16日 Legitimate Power in Society 権力の正統性
10月16日 水曜日 今日の #ドラッカ −365の金言 テキストは、戦時中の1942年に発行され、わが国では1965年初版発行された『 #産業人の未来 』 第2章 #機能的社会とは何か 1965年版では 31ページ より。
今日のテーマ：
#Legitimate_Power_in_Society （ #社会における正当な権力 )
#権力の正統性
今日の金言：
#決定的な権力が正統性を欠くとき社会は社会として機能しない 。
今日のACTION POINT：
#イラクにおけるフセイン後の正統な権力を考えてください 。
#どのような自由ならざる制度 、 #平等ならざる制度が残ると考えますか 。
昨日から27日投開票の総選挙活動が始まりましたね。
こういう時期だからこそ、権力が正統性があるかどうか、について考えてみるのもいいかもしれません。
ドラッカーは記しています。
権力の正統性は、人の本質と目的についての理念によって規定される。正統な権力とは、社会のエトスによって正当化される支配権である。
正統性ってなんでしょ？
コトバンクによれば、以下の通り。
正統性 せいとうせい legitimacy
ある社会における政治体制、政治権力、伝統などを正しいとする一般的観念で、正当性とも書く。これによって自発的服従が調達され、政治権力は権威化されて安定した支配が確立される。M・ウェーバーは正統性の根拠を伝統、カリスマ、合法の三つにタイプ化した。これらはそれぞれ独立的に存在するものではなく、いかなる社会においてもなんらかの方法で混合した正統性をもっている。
アメリカの政治学者C・メリアムは、人民に正統性を植え付ける方法としてクレデンダとミランダを考え出した。前者は理性に訴えて服従を動機づけるもので、信条体系やイデオロギーなどである。たとえば、自由という価値を強調し、それを実現する社会であることを示して正統性を確保する。一方、後者は情緒に訴える歌、旗、記念碑、建物などである。威厳をもった建物によって議会が権威づけられたり、国歌や国旗で帰属社会への一体感がかき立てられたりする。［大谷博愛］
なぜ、自民党の政治体制、政治権力を正しいとするかというと、わが国では、憲法や法律に基づいて議院内閣制度が採用されていて、民主的な総選挙によって、国会議員の獲得議席数過半数の政党が与党として、立法府を司るとともに、内閣を組織して行政を司ることとなっているからでしょう。
野党も議席数の最大化を狙うわけですが、日本の野党は、理性に訴えて支持を得る努力をすることなく、裏金だとか、与党批判と情緒的な話ばかり。そのやり方には、すでに有権者が飽き飽きしているのに、それを繰り返すため、選挙全体の投票率がH26の総選挙まで低下し続けてきました。
H29年、R3の2回の総選挙で投票率がアップしてきたのは、不在者投票がしやすくなってきたこととその浸透が総務省によってなされたこと。特に若年層への選挙啓発や主権者教育の成果によるもののようです。
ただし、投票先については、2009年の民主党勝利選挙以外は、自民公明与党で45％前後をキープする一方で、近年、野党は民主党系（立憲・国民・希望の党）は減らし、維新の会の躍進傾向にあるようです。
話を戻しましょう。
権力の正統性が認められるのは、制度が理想実現のために機能している間のみとドラッカー。
しかし、ある社会が自由社会、平等社会、あるいは聖人社会として機能することができるのは、われわれが支配権と呼ぶ決定的な社会権力が、自由、平等、あるいは聖性を標榜し、諸々の制度がそれらの実現のために機能している間のみである。
投票においては、どの政党に権力を与えるべきか、について調べた上で、あなたが正統性を与えるべき政党はどこかを選ぶこと、となるでしょう。どこに信託すべきか、実際のところ、「帯に短し、襷に長し」で、ピタッとくるものはありませんが、今出ている「札」の中から選ぶしかありません。考えて選択しましょう。今日もお元気で。
いいなと思ったら応援しよう！
