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2020おせち商戦の反省を踏まえた「2021おせち商戦戦略」

2020年おせち商戦はコロナで巣篭もりのおかげか、非常に順調に推移したようです。百貨店でも多くのモールサイトでも売れましたね。百貨店では、9月の段階で+1割と強気の読みをされていたようでしたが、実際はさらに例年にない早期完売多発が発生。前年比+2割以上売り上げた企業も少なくないのでは?

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私どもが支援している飲食店さんも今期のおせち販売は速報値で昨対比+40%と大勝利。例年ギリギリまで受付しているところですが、今年は12月25日クリスマスには完売。

他社でも好調のように感じました。従前26日締め切りとなっていましたが、イトーヨーカ堂通販では24日完売。高島屋も25日か26日には完売。近鉄百貨店は24日完売、大丸松坂屋は23日完売、と多くの百貨店通販サイトで完売マークが連発、例年になく活況でした。

勝手におせち市場2020を分析!

おせち商戦は、従来ハイクラスから売れていく商品です。かつては高級ホテルや一流料亭から予約が埋まり、徐々に大衆市場へと需要が流れるものでした。

つまり、百貨店・ホテル・高級料亭系→著名シェフの専門店→スーパー→一般レストラン→通販→コンビニ、といった具合に需要は高級チャンネルから徐々に流れていたように感じます。

ところが、近年はネット通販が好調で順列というか序列が崩れているように思います。2011年のグルーポン事件があり、安かろう悪いかろう、のおせちはNG。ネットおせちからまた実店舗側に需要が戻っていたのがここ数年だったように感じます。

しかし、今年は感染症の影響からか、実店舗による注文よりもネットやDM通販によるおせち注文へと需要は回っていたように感じます。年末年始の旅行や帰省が難しくなるため「一人様用おせち」が人気と予測されていました。実際、9月スタートしたおせち料理のネット販売は、百貨店、婦人画報、大手モールが初期から活況だったようです。

ところで、おせち市場はどれほどなのか?

2017年の富士経済総研の調査によれば、600億円市場だとか。これは煮豆市場やシリアル市場と同じくらいです。

そこに、ホテル、料亭、百貨店、大手モール、食品専門業者など多数のプレイヤーが参入する超競争市場。とはいえ、おせち、と言う季節商品を購入する層はどれくらいか、売れるギフト通販研究所の園所長によれば、

https://www.jcpo.jp/archives/37483

平均単価は15,000円程。600億円/15,000円で、ざっと400万個。独身世帯も含め4,000万世帯から考えると最低10軒に1軒は、おせちをどこかで購入している計算です。

10件に1件ですか!美味しくてお値打ちなおせち料理で1回注文を得て、その後、多くのレストランや料亭など飲食店にとっていい結果へとつなげることができればと思います。

今年の婦人画報さんの事前アンケートによれば、今季のおせち料理への期待や希望を知ることができます。

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資料:https://shop.fujingaho.jp/blog/other/18155 より

アンケートから、有名シェフ、料理人 x   一人一重 x  和洋中組み合わせ といった内容で、平均24000円のおせちを過半数の方はネットあるいは通販で買うということのようでした。ただし、前述の園さんもおっしゃるように、婦人画報という媒体は富裕層マダムが中心のメディアです。希望価格も上振れしていますから、そのあたりをよく鑑みる必要があると思います。

ちなみに楽天では次のようなラインアップが人気だったようです。

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楽天さんの人気ランキングでは婦人画報アンケートでの価格帯と8000〜1万円ほど下振れしています。前述の園さんがおっしゃっていたように、今季の平均単価も15000円前後ということなのでしょう。

さて、おせち商戦は9月スタート。12月26日終了ですから4ヶ月間の勝負です。百貨店や高級通販サイトでは、なんと4ヶ月間も販売期間を設けていました。今季は10万円を超えるおせちも並んでいましたから、販売期間を十分とったと思います。

さて、支援先では、


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