今日のテキストも1969年版の「経済人の終わり」の序文から、ということで、内容的にも昨日の続きとなります。
今日も #ドラッカー #365の金言 よりスタートしましょう。
本日 #4月13日 土曜日のテーマは
#Churchill_the_Leader
#チャーチルのリーダーシップ
#チャーチルが与えてくれたものこそ道義の権威 、 #価値への献身 、 #行動への信奉だった 。
#あなたの組織の価値観とリーダーの価値観とを照合してください 。
#
両者をすり合わせ行動に具体化する方法を考えてください 。
ドラッカーは、チャーチルのリーダーシップをかなり高く評価しています。それは、チャーチルがドラッカーの処女作「経済人の終わり」を絶賛したことも関係しているかもしれません。
ドラッカーの処女作にして、いきなり、英チャーチル首相が激賞。
なんてコピーが踊れば一般消費者は「これは読まなければ!」となること必至。この本自体は、経営とは関係がなく、資本主義とは、とか、全体主義が、とか、マルクス主義が、といった概念論が語られる内容なので、どっちかといえば、とっつきにくい内容です。
さて、かつては、伝聞しかなかったチャーチルの「経済人の終わり」書評ですが、実際には以下のテキストのようです。インターネット時代、万歳ですね。
(機械訳)
この「書評」を読むと、従前伝わっていた「チャーチルがドラッカーを絶賛」とは言えないように感じました。例えば、以下の部分は絶賛とは程遠く、むしろ、皮肉を込めた表現でしょう。
一方で、好意的な評価に感じる部分もあります。
この点、2000年代の小泉内閣のもとでの竹中平蔵氏、2022年の菅内閣でのデヴィッド・アトキンソン氏や維新の会などの新自由主義経済思想者らが唱える「競争システムは誰にでも自由で平等なチャンスを与える」という主張に対して、現在の世論が必ずしもグローバル主義者が唱える新自由主義経済のメリットに対して懐疑的に感じている部分と共通していると感じました。
チャーチルが1939年に記した書評は、
「失われた30年間」を過ぎ、アフターコロナの2024年の現在にも共感できる概念のように感じました。
さて、ドラッカーは、1939年にデビューしたての自分を評価してくれたチャーチル氏を約50年後の1991年「非営利組織の経営」でも「真のリーダー」と讃えています。
ドラッカーさん、義理堅いですね。だからこそ、評者としても名声を得続けているのかもしれません。信用は1日ではならず。今日もやってきましょう。