企業倫理も変わる時代、いま、大切にすべきことはなんだろう 4月28日 The Ethics of Social Responsibility 社会的責任と倫理
本日のテキストは、昨日の続きになります。
『すでに起こった未来』Ⅳ部 社会的機関としての企業 7章 企業倫理とは何か>決疑論ー社会的責任の倫理 139~145ページ より。
本日 #4月28日 日曜日 GW2日目です。
衆議院補選の投票日です。
各選挙区にお住まいの方はぜひ投票へ行きましょう。
投票しないでいると、権力者は勝手に自分達に都合の良い法案を通してしまうのです。その結果が今の制度になっています。米国では投票率が低い結果、分断社会となってしまった、と言われています。
ぜひ選挙権を行使して、国民としての意思を示してほしいと思います。
さて、今日の #ドラッカー #365の金言 、
テーマは、昨日の #企業倫理 の続きです。
#The_Ethics_of_Social_Responsibility (社会的責任の倫理)
#社会的責任と倫理
本日の金言:
#企業倫理とはカズイストリー ( #決疑論 )である。
ACTION POINT :
#これまで行なったカズイストリー的な決定を2つあげてください 。
#振り返ってどうすべきだったと考えますか 。
#決疑論とは 、倫理と義務の選択において義務を上位に置く理論。
倫理、そして、企業倫理、を論じる場合、社会的道徳と考えることが多いんじゃないかな。伝統的に、儒教の影響を受けて「人としてどうあるべきか」という規範を儒教・朱子学・陽明学が説いてきた「道徳」に求めて、それを社会的規範、行動規範としてきた、という理解です。
企業倫理、という点、私たち日本人は西欧社会とは異なる倫理観で企業経営を行なっていると思います。有名なのがベストセラーになった渋沢栄一氏「論語と算盤」や松下幸之助の「道をひらく」稲盛和夫「生き方」あたりでしょうか。これらが企業倫理に関係する書籍として今でも人気です。
また、現在でも全国に6万9千社が加盟し、純粋倫理を学ぶ「倫理法人会」という団体があります。
これまでの日本社会は儒教・道徳の影響が強い一方で、成功者を尊ぶ社会でしたから、渋沢はじめとする成功した経営者の倫理観と道徳の価値観が共有されてきた社会を維持してきたと思います。
さて、ドラッカーが本テキストを記した1981年から40年を過ぎた現在の日本の企業においても、これまでの道徳教育の成果もあり、企業人として倫理的に行動することは当然、という常識が定着しています。
さらに、近年では、株主第一主義経営からステークホルダー経営へとシフトし、企業の社会的役割を果たすことや「より良い社会を作りたい」という目的意識を反映する経営を目指しています。
たとえば、トヨタの次の基本理念が企業模範として役立つかもれません。
内外の法及びその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民を目指す。
各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根差した企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する
クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住み良い地球と豊かな社会づくりに取り組む
様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
労使相互信頼・責任を基本に、個人の想像力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長を目指す
開かれた取引関係を基本に、互いに研究と想像に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する
社会の価値観は変わり得るものです。かつては、お客様第一主義だった日本の大企業もカスハラと戦う時代になりました。
従業員を大切にする時代です。このように、企業倫理も変わります。
そもそも、人としていちばん大切にしたいものは家族だったり、仲間だったり、従業員です。それがかつてはお客第一主義で組織中心でした。人口減少となり、初めて日本社会は若い人を大切にすべき、と価値観を変化させざるを得なくなりました。
というわけで、まとまりないですが、今日のお休みもお元気で。