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8月19日 柔道戦略 Entrepreneurial Judo
今日の提言は #柔道戦略 。 #Entrepreneurial_Judo
#競争相手の得意技を研究し相手が手を抜いているところに機会を見出してください
「柔よく剛を制す」これが柔道戦略の極意。相手の得意技を察知し、そこで生まれた隙を突き、切り返して勝利する。
力ではなく技。
それはかつて日本企業のお家芸でした。家庭用電子機器、工作機械、自動車、コピー機、ファックスの市場でリーダーの地位を得てきました。
普及品市場で成功した日本企業は、そこで得た豊富な資金を使って、高級品市場に進出した。こうして2つの市場のいずれをも手にした。(「イノベーションと起業家精神」より)
ところが、2000年以降、五輪で日本が金メダルが取れなくなってきたのと同じようにこうした市場で日本企業も苦戦が始まりました。
中国アジアへの現地工場進出後、逆に、柔道戦略をアジア諸国から仕掛けられると、日本企業は脆く破れ去りました。アメリカ企業を日本企業が追い落とした戦略で、追い落とされたのでした。
自らは低価格帯で参入し市場を獲得した強みの隙を突かれ、より人件費の安いアジア諸国のより低単価な製品との競争に晒された日本企業は、妙な付加価値をつけたり、低価格ブランドを高級ブランドと勘違いした製品を市場に投入するなど、自滅マーケティングを次々と繰り返し、市場を失い、アジア諸国に企業を売却していきました。
海外市場だけではありません。国内市場においても、ファブレスで付加価値&低価格のアイリスオーヤマやニトリに敗北し、高級市場でフィリップスやダイソンなど欧州勢に敗北し、付加価値でもアイロボット社(自動掃除機ルンバ製造メーカー)などに敗北。
肝心の販路もオフラインは家電量販店、ホームセンターに、オンライン販路はアマゾン、楽天のショッピンングモールに抑えられ、製造メーカー自身に自力で利益コントロールできる余地がほぼありません。
単機能で低単価で突破口を見出そうにもアジア勢、高級志向は欧州メーカーに抑えられ、まさに「四面楚歌」。
アメリカ企業の隙をついて「柔道戦略」で成功した日本企業が「柔道戦略」で隙をつかれてはや数十年。
そろそろ、反撃してほしいところ。
多くのサラリーマン経営者は、自ら経営責任、経営リスクを取ることができず、ゼロリスクでないと動けなくなっています。このパンデミックからの回復が最も遅れてしまう、そんな事態となりそうです。
こちらでもいくつか記事を書いています。
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