11月9日 Long-Range Planning 短期と長期
おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言 よりやっていきましょう。
本日 #11月9日 #Long -Range_Planning #短期と長期
こちらの続きです
#未来は望めば起こるわけではない 。
未来を築くには、今決定を行なわなければならない。リスクを負い、行動しなければならない。資源を割り当てなければならない。とくに人材を割り当てなければならない。仕事をしなければならない。
長期は短期の決定によってつくられる。したがって、長期が短期に組み込まれず、しかも短期を基礎にしていなければ、いかに精巧な決定であっても無駄な作業に終わる。逆に短期が長期に位置づけられていなければ、決定はその場しのぎ、当てずっぽう、間違いとなる。何が短期で、何が長期かは時間では決められない。数か月で行なえても短期ではない。問題はどれだけの期間、影響を与えるかである。
今日のトレンドを単純に引き伸ばしたり、今日の製品、サービス、市場、技術が明日のそれであると仮定したり、資源とエネルギーを昨日の防衛に使ってはならない。(『マネジメント-課題・責任・実践』)
ACTION POINT
#どの事業を捨てるかあるいは力を入れるかについて考えてください 。
大事な経営上の決定は皆、研究、新工場の建設、新しいマーケティング、新製品の設計の別を問わず、本当に効果を表し始めるのに、幾年もかかる。そして、さらに、その後幾年も生産性をあげて、投資した人間と資金の元をとらねばならないのである。したがって、経営者は遠い将来性を持った決定をシステマティックな基礎を踏まえて下すのに熟達せねばならない。(同書、上巻 197ページ 戦略計画の作成:起業家的技能 より)
経営者は遠い将来性を持った決定をシステマティックな基礎を踏まえて下すのに熟達せねばならない。
じゃあ、そのためには何をしたら良いのか、というと、今日の提言になります。
未来を先取りして、未来の姿を描き、短期的な目標決定と長期的な目標決定との釣り合いをとりながら、未来の姿へと近づいていくこと。
例えば、2012年79勝しかできず、ナショナルリーグ(NL)・中地区4位に終わったピッツバーグ・パイレーツ。監督もGMも低迷が続いていたため崖っぷち。もう失敗は許されない。クビになりたくなければ勝つしかない。しかし、ポストシーズン進出するためには、少なくとも94勝前後が必要。15勝の上積みは非常に難しい。だがやるしかない。何を?
そこからの逆転劇を描いたノンフィクションが本書。弱小球団を変革したのは「数学」だった――ビッグデータから選手の真の価値を導き出し、視覚的に提示し現場で活用することで、21年ぶりのプレーオフ進出を成し遂げた、ピッツバーグ・パイレーツ奇跡の実話である。
この後、パイレーツは、2013年、2014年と3年連続ポストシーズンに進出。しかし、2015年から再び低迷期に。2021年も61勝101敗で3年連続NL・中地区最下位となってしまっている。
同時期の2014年、70勝92敗でアメリカン・リーグ(AL)西地区4位に低迷していたヒューストン・アストロズは、2015年にAL・西地区2位となりポストシーズンに進出。2016年はダメだったが、2017年には念願のワールドチャンピオンに。以降も5年連続でポストシーズン進出。2021年もAL優勝を果たした。前任のルーノウGMは、1度限りの優勝に終わるのではなく、連覇のできるチームを作ることを目的として、データ主導かつ長期的な計画を持っていたのでした。
毎年FAでメンバーが変わり、選手の成績も一定ではない野球という、偶然性の高いスポーツにおいて、継続的にポストシーズン進出するチームを作り、維持することは容易なことではない。
継続的にワールドシリーズを争うチームになる、と目標や理念を掲げただけでは、実現は難しいだろう。
「長期」計画作成の背後にある理念は、こうである。「我々の事業はどう“あるべき“か」は「我々の事業はなんで“ある“か」とか「我々の事業は、どうなるで“あろうか“」とは無関係に、それだけとして取り組んで決めることができるし、また、決めるべきであるということである。
とはいえ、理念、使命感無しに、およそ「計画」を立ててもうまくいかない。つまり、企業の目的と使命について決定し、事業の目標と戦略について決定し、優先順位と仕事の割り当てについて決定できるには、「我々の事業は何か」についての計画作成と、「我々の事業はどうなるのであろうか」についての計画作成と、「我々の事業はどうあるべきか」についての計画作成とを総合せねばならない。そうしてこそ初めて、何が「短期」で、何が「長期」であるかは、決定の対象機関と将来性によって決められる。だが「計画」されたものは、すべて即座に仕事となってコミットメントされる、とドラッカー。
今日もやっていきましょう
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