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6月23日 職場コミュニティの力 Self-Governing Communities
おはようございます。昨日の続きです。
#ドラッカー #365の金言 #6月23日 #職場コミュニティの力 #Self_GoverningCommunities #職場コミュニティと責任ある従業員という私の考えはマネジメントの権限を侵すものとして拒否された。
このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。
“汝の時間を知れ“ ドラッカー
上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。
編者のマチャレロ教授は
“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“
と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。
著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。
今日のテーマ:職場コミュニティの力 Self-Governing Communities
ACTION POINT: Delegate responsibility to all employees once you are assured they have been trained to assume this responsibility.(すべての従業員が責任を負えるように訓練されていることが確認できたら、責任を委ねてみましょう。)
#従業員に責任をもたせられるだけの教育訓練を行ない実際に責任をもたせてください 。
さて今日の提言は「権限委譲」の話かと思います。80〜90年代にトム・ピータースが盛んに論じていたことを覚えています。
しかし、ドラッカーはその40年前の1946年GM社に対して「分権制」と提言して嫌われた、と盛んに書いているようで「企業とは何か」が同社では焚書扱いになったことがよほどこたえていたことがわかります(笑)。ドラッカーさんの人間的な一面がわかって、そういうところもいいですね。
しかし、この「企業とは何か」は1946年に発表されたものですが、「働く者の参画を促す」という節が設けられており(174〜181頁)、この考え方は今でこそ当然の権限委譲な訳ですが、戦時中の軍隊式のピラミッド型組織しか存在していない?当時において労働者の経営参画、職場経営への参画を求める、という意見は画期的であり、革命的に思います。
戦時中の企業において、経営陣の指示命令の通りに労働者は動けばいいのだ、という「トップダウン」時代において、労働者(従業員)に権限委譲し、職務設計への参画させ、職場コミュニティへの参画させれば、事業への理解が進み、製品への愛情を生み出せるようになり、結果、働く意欲が高まるので、生産性が高まり、収益向上が期待できる、と提言しているのです。
当時は、経営陣からも、そして、労働組合からも、このドラッカーの提言は否定されたそうです。それぞれの権限の侵食だから、という理由で。
労働者たちの自発的、自律的行動を潰し、人事部が社内キャンペーンを行ったところ、社員たちはしらけ、キャンペーン活動への参加が低調になったということを「従業員たちの精神が屈折しているからだ」と経営側は評価したという。
経営側が従業員の心を理解することのいかに困難であるか(「企業とは何か」181ページより)
まさに現在の経営者たちが実践し、成果を上げていることでもあります。すでにピラミッド型の組織構造だけでなく、今日、ネットワーク型、ティール型などさまざまな組織構造も登場しています。
一世紀前のマネジメントの先駆者たちは正しかった。たしかに組織には構造が必要である。しかし彼らが、組織の正しい構造は一つであるとしたことは間違いだった。
この先見性と人間の働く意欲への理解たるや、さすがドラッカーと感嘆せざるを得ません。誰でも、自分で決められることや自分で行なうものは自分で決めたい訳ですから。
ただし、組織は、目的(理想・ビジョン)達成のための手段です。組織自体が目的ではないということを忘れてはならないということは言えると思います。
今日もやっていきましょう。
追伸
ドラッカーの知見から学んだら、次は実践。そのプロセスを有料NOTEマガジンでは紹介しています。
「どうすれば、今の状況をもっと良くできるか」
長引くコロナ禍によって、自身や企業パフォーマンスが不調に陥ってしまった場合、孤独に改善への道筋を見つける作業は容易いことではありません。
これこそ、経営者のあなたが直面している現実的な課題であり、それが解決する日まで、毎日頭から離れることはない問題ではありませんか。
知識を増やし、縁を増やし、新しいアイデアが生まれるかどうかが、この困難な時においても、うまくいく人といかない人との小さな違いです。小さな違いが大きな結果の差を生みます。そうした新しいアイデアのヒントが見つかるのが、次のNOTEマガジンです。
それだけではありません。読者特典として、毎週木曜日21時から読者交流会も開催していますから、交流にもつながります。今すぐご購読を。
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