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9月29日 Misdirection by Specialization スペシャリストの錯覚
おはようございます。今朝も #ドラッカー #365の金言 からスタートしましょう。
こちらの続きです↓
今日は、多くの講演会や研修で引用されるエピソードです。ビジネスパーソンならもはや常識!ことわざ業界で名高い、「3人の石切工の話」です。
#9月29日 #Misdirection_by_Specialization #スペシャリストの錯覚
三人の石切り工の話。そして、マネジメントする人はどうあるべきか、3人目だよな、という有名な話です。ところが、ドラッカーは2番目の男が問題であると指摘した。
3人の石工が「何をしているのか」と聞かれました。1人目は「これで生計を立てているのさ」と答えた。2人目は、「私は国中で最高の石工の仕事をしている 」と言いながら、ひたすらハンマーを打ち続けた。
3人目は目を輝かせて夢見心地で空を見上げながら「私は大聖堂を作っているんだ」と答えた。
第3の男こそ、いうまでもなく、もちろん真の経営者である。(中略)問題は2番目の男である。(後略)
(『マネジメント-課題・責任・実践』下巻 87ページ)
ACTION POINT
#全員が自らの貢献を知ることのできる体勢を構築してください 。
ドラッカーは、この第2の男=専門家が、専門性による自らのビジョン・努力・業績にこだわるあまり、組織全体への貢献、ひいては社会への貢献、という大きな目標から外れてしまうことを指摘しています。
職能別管理者が、自己の業績を、企業への貢献という基準に照らして測定する代わりに、自分自身の属する専門分野での技能基準に照らして測定している例があまりにも多い。また彼は、部下に対しても彼らの持つ熟練技能だけを基準にして評価し、それに応じて彼らの報酬や昇進を決めてしまいがちになる。また、彼は、企業全体の業績のために要求されたことを、例えば「優れたエンジニアリング」や、「円滑な生産」や、「積極的な販売」に対する干渉である、と言って憤激する。このようにして職能別管理者が熟練技能に磨きをかけたいという正当な願望も、野放図にしておくと、遠心力が働いて、企業は分解し、職能ごとに独立した帝国から成る緩やかな連合体と化してしまう。そして、それぞれの職能ごとの帝国は、自己の職能だけにしか関心を持たず、自己の「秘密」を油断なく守り、自己の勢力圏を拡張することに夢中になって、企業という1つにまとまったものを築きあげることをおろそかにしてしまう。(「マネジメント」下巻 88〜89ページより)
専門家の暴走が、全体を見失わせた事例には枚挙にいとまがありませんが、国が滅びる寸前まで進んでしまった事例が、わかっているだけで、過去何度も起こっています。
1つは、勝ち見込みのない、出口戦略なしに開戦し、300万人ものの死者をだし、2個の原爆投下、沖縄はじめ国土を焦土と化し、満州、朝鮮半島、台湾、北方領土を失った戦争ですし、2つ目は、85年のプラザ合意に追い込まれた、日本の政財官マスコミ、3つ目は、90年の総量規制によるバブル崩壊を招いた大蔵官僚と経済学者。
そして、4つ目は、2011・3・11の黒煙がもうもうと立ち上っているのに、「爆発ではありません」と繰り返した原子力関係者たち。
「メルトダウン」を認識していながら、否定する政府・原子力関係者たちの隠蔽工作。
そして、今回のコロナ感染症拡大予測と防止策。
人流と感染拡大は関係なかった?
なのに、
この理論でいままでの第5波まですべて説明できる。人流や自粛も、さらにワクチンも感染収束には無関係。
— Isseki Nagae/永江一石 💉接種済💉 (@Isseki3) September 28, 2021
山火事理論以外に「いままでの全ての波を説明できるもの」があったら見てみたい。科学的見地とは法則性を発見して仮説を立てることだ。個人的な感想や主張ではない。https://t.co/ApRCPjQRjW
人流が、酒が、と飲食、宿泊、交通、経済をとめ、国民経済に大きな損失を与えた分科会。特に、過去2年間にわたり、予測を大きく外し、国民を恐怖に煽った、西浦京大教授には大きな責任があると思います。
実際値はこちら↓
<承前>波毎に株の置換(素因)と気温差(誘因)によって感染が拡大し、宿主を変えるたびにウイルスの特性が平均化されることで感染の原動力のスーパースプレッダーが淘汰され、マクロなr0が減少し感染が縮小するというメカニズムは【遺伝的アルゴリズム GA】で容易に再現可能な有力な仮説と考えます pic.twitter.com/CgmxWsLyg2
— 藤原かずえ (@kazue_fgeewara) September 15, 2021
確かに、誰も未来のことはわかりません。だからこそ、日々のコロナ死者データの推移と日々の経済活動損失とを見ながら、政治判断して欲しかったと思います。
また、国民の健康を守るべき医師会や医療機関がすべきことは、病床拡大・医療施設への投資であり、そのための財政も用意されていました。しかし、彼らが行ったことは、、、
東京医師会幹部らの病院、コロナ病床56%が空床に「不適切な補助金は返還したい…」→ 外科医「1日7万円の補償得ながら約3千のベッドが未活用!」 https://t.co/oSCcz50TsX pic.twitter.com/vtqZY0JgmT
— news watch (@Jp_newswatch) September 11, 2021
補助金だけを得て、投資せず、「国民への行動制限一本槍」で誤魔化す。
詐欺まがいの利得活動を行った医師会と医療機関だ、と指摘する高橋洋一氏。
これらのエピソードは、ドラッカーのいう「2番目の人物が問題」。
問題は第2の男である。なるほど熟練技能は不可欠である。
事実、いかなる組織も、そのメンバーに対し、それぞれが持っている技能を最大限に発揮するよう要求しなければ、その組織は退廃してしまう。しかし、真の仕事人、真のプロフェッショナルは、実際には石を磨いたり脚注を集めたりしているだけなのに、自分は何かを成し遂げていると思い込んでしまう危険が常にあります。
ビジネスにおいて、熟練技能(ワークマンシップ)は奨励されなければならない。しかし、それは常に企業ビジネス全体のニーズとの関連の下において、でなければなりません。いかなる企業においても、経営管理者や生え抜きの専門職の大多数は、第2の男のように、専門家した仕事に関心を持ちすぎている。(「マネジメント」昭和49年版 下巻87〜88ページより)
幸にして、本日(2021年9月28日)、30日に緊急事態宣言解除される旨、政府から発表がありました。
飲食について「まだいうか!」「なんの権限があって営業制限するんだ」と思います。将来は、「間違ってばかりの専門家分科会」という新しいことわざができるかもね。笑。
ま、こんな世の中ですが、今日もやっていきましょう。
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