12月7日 Obstacle to Economic-Chain Costing 経済連鎖によるコスト管理
おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言 から人生とマネジメントを深めるよ〜。
本日 #12月7日 、テーマは #Obstacle_to_Economic -Chain_Costing
#経済連鎖によるコスト管理を導入するには会計システムの統合が必要である 。
市場で意味があるのはプロセス全体のコストである。最大規模の企業でさえ、プロセス全体のなかでは鎖の一つにすぎない。そのため今日では、多くの企業が自社の事業活動のコストではなく、経済連鎖全体のコストを把握し、管理しようとしている。しかし、経済連鎖全体のコスト管理には障害が一つある。そのため多くの組織が移行に苦労している。
経済連鎖にあるすべての企業が、会計システムの統一、あるいは少なくとも統合をはからなければならない。ところが、あらゆる組織の会計システムがそれぞれ独自のものになっている。しかも他のシステムは考えられないとしている。そのうえ、経済連鎖によるコスト管理は情報の共有を要求する。情報の共有には、社内でさえ抵抗が生ずる。
経済連鎖によるコスト管理は必然の道である。これを避けるならば、いかなる組織といえどもコスト上の不利を被ることになる。(『明日を支配するもの』131ページより、eラーニング教材『データ通から情報通へ』)
ACTION POINT
あらゆる障害を乗り越えて、経済連鎖によるコスト管理を実現してください。
昨日のABC原価計算の概念を拡大したかのような考え方ですね。原材料販売会社の売上=仕入れ企業にとっては売上原価だし、さらに費用としてアフターセールスのカスタマー部門までの全体のコスト管理を考える。
下請けや販売店、いわゆる系列のメンバーのコストを把握し、それらを管理することで成功した有名な企業がトヨタである。トヨタは、この系列のネットワークによって、生産、販売、サービスのコストを1つの流れとして把握し、最もコストが安く、最も成果が大きくなるところで仕事をしている。(『明日を支配するもの』132ページより)
トヨタもホンダも1次下請け企業のみならず、2次、3次下請けくらいには、自動車メーカーOB?現役?どっちか忘れたけど、「経営相談」と称して、彼らが訪問して、財務諸表や借金など事細かに経営内容をチェックし、コンサルしていると聞く。もちろん、情報も自動車メーカーと共有化しており、妙な投資などさせないよう声がけしているという。
ところが、世界的なEVシフトによって、彼らのような550万人と言われる自動車業界も先行きが見えなくなってきている。自動車業界にどっぷり浸かり、異業種との商いを疎かにしている下請けに対して「自動車産業への依存度が高すぎます。他の業種の仕事も請け負ってください」と経営指導することも少なくないそうだ。
実は、我が故郷、岐阜県に坂祝町という人口8000人の町がある。ここは三菱パジェロ製造工場があった。しかし、8月6日をもって製造は終了。工場閉鎖となり、人口は1000人以上町から流出したという。
パジェロを製造する三菱自動車工業株式会社の子会社「パジェロ製造株式会社」の本社、ならびに本社工場があった。これが町税収入の1/3を占めるなど「パジェロの町」と言われており、同町のHPではパジェロを特産物の一つとして紹介しているほどであった。親会社である三菱自動車の再編問題では「パジェロ製造の廃止」が決定されたが、岐阜県と坂祝町による存続運動で廃止が撤回された経緯もあった。
しかし、該社は2021年上期をもって全ての車種の生産を停止し、その後工場閉鎖となる事が2020年7月27日付の三菱自動車工業株式会社からのプレリリースにて正式に発表された[1]。2021年8月6日をもって全ての車種の生産を停止し[2]、同8月31日をもって全ての生産活動を終了し、工場を閉鎖した[3]。
“パジェロ製造で生産している製品は三菱自動車の岡崎工場へ移管“
町税収入の15%をもたらし、200人を超える町民の雇用を生んでいた工場の閉鎖は町にとって痛手。
9月の町議会で議員質問があったものの跡地利用については、三菱自動車のコントロール下にあるため、町としては打つ手無し、といったような具合。。。
今回、三菱自動車の100%子会社が閉鎖されたことは、下請け企業にとっても大きな問題ですね。それこそ「自動車業界に依存しないで生計を立てるには?」と事業をイノベーションせざるを得ないところに追い込まれたからです。
武蔵村山にあった日産工場が閉鎖になった際も、工場勤務者目当てで営業していた周辺飲食店やサービス業者たちは次々に移転したり、転業したり、となりましたから、きっと坂祝町でも同様のことが起こると思います。
この乱気流時代、どんなビジネスパーソンであっても、1業界にどっぷり浸かっての生活はますます厳しくなっていくのかもしれません。しかし、ピンチはチャンスでもあります。今日もチャンスを見逃さず、やっていきましょう。
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