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失うのは簡単な専門市場 8月23日 Ecological Niche: Specialty Market 専門市場戦略
8月23日 金曜日 友引です。今日の #ドラッカ −365の金言 テキストは、『イノベーションと起業家精神』 専門市場戦略 404〜407ページ、eラーニング教材『起業・新事業戦略』より
今日のテーマ:
#Ecological_Niche :
#Specialty_Market
#専門市場戦略
今日の金言:
#専門市場戦略では小さな特別の市場をつくりだす 。
今日のACTION POINT:
#関所戦略・専門技術戦略・専門市場戦略の可能性を考えてください 。
#実際にそれらの展開を検討してください
後者(=専門市場戦略)は、市場に関する専門知識を中心に構築されるところにある。(中略)
専門市場の地位には、専門技術の地位と同じような必要条件が伴う。
すなわち、まず第一に、新しい動向、新しい産業、新しい市場などの体系的な分析が必要である。第二になんらかのイノベーションが必要である。伝統的な信用状を近代的なトラベラーズ・チェックに進化させたような一捻りが必要である。そして第三に製品やサービスの向上が必要である。一度手に入れたリーダーたる地位を維持するには、それだけの努力が必要である。
専門市場の地位を保つために必要な3つの必要条件とは:
新しい動向、新しい産業、新しい市場などの体系的な分析が必要である。
なんらかのイノベーションが必要である。伝統的な信用状を近代的なトラベラーズ・チェックに進化させたような一捻りが必要である。
製品やサービスの向上が必要である。
香水市場の事例から、専門市場を確保してきた企業が市場を失っていく様子を学ぼう。
近代的な香水産業を作り出したのは、フランスのコティ社である。同社は、第一次大戦が美容に対する態度を変えたことを知った。それまでは「まともではない」女の人だけが化粧品を使っていた。ところが第一次大戦後、化粧品はまともなものになった。
1920年代中頃には、コティはヨーロッパとアメリカにおいて、ほぼ独占的な地位を築くまでになった。化粧品市場は1929年ごろまで専門市場となったのである。つまり中流階級の上層の市場となった。
ところが、大恐慌を境に、化粧品市場は真の大衆市場に発展するとともに、特殊な流通経路で特別包装のもとに売られる高価格の高級品と、スーパーやドラッグ・ストアで売られる低価格の大衆ブランドとに分化した。そして数年を経ずして、コティが支配していた専門市場は消えてなくなってしまった。
しかしコティは、高級品を売るか大衆ブランドを売るか決めることができなかった。コティはもはや存在していない市場にとどまろうとしたのである。以来コティは、腰が定まらずにいる。
市場を失う側、市場を得る側。あなたはどちらになりたいだろうか。
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