3月18日 Morality and Profits 利益の倫理性
おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言 からスタートしましょう。
本日 #3月18日 のテーマは、
そして、本日の金言です。
#問題は 利益は十分かである。
これまでのところ、シュンペーターのいう創造的破壊の理論だけが、利益なるものの昨日を説明する唯一の根拠である。古典派経済学は、自らの理論では利益に根拠を与えられないことを認識していた。事実、均衡経済学の閉鎖的な経済システムには、利益の位置づけ、根拠、説明がなかった。しかし、もし利益がコストであるとするならば、とくに雇用創出の唯一の手段であるとするならば、そのとき資本主義は倫理的なシステムとなる。
マルクスは、利潤動機なるものの倫理的な基盤の弱さゆえに、資本家を邪悪な存在と決めつけ、いかなる機能も果たしていないことを「科学的に」証明した。
しかし、自己完結的、閉鎖的、静的な経済学から脱するや、利益と呼ばれているものも直ちに非倫理的な存在ではなくなる。倫理的な必然となる。資本家に渡すべき利益という名の賄賂の存在しない経済をいかに構築するかは、もはや問題でさえない。
事実シュンペーターの経済学においては、問題は、利益は十分かである。未来のコスト、企業存続のコスト、創造的破壊のコストを賄うに十分な資本形成を行なっているかである。(『すでに起こった未来』)
ACTION POINT
#イノベーションを行なうための十分な利益をあげていますか 。
# もしあげていないならば、
本日のテキストは、『すでに起こった未来』の4章 シュンペーターとケインズ>利益の道徳性(73〜74ページ)から引用されており、昨日ご紹介した内容でもあります。
ケインズが、経済を静的均衡の維持すること、としたのに対して、シュンペーターは経済を開かれた生命体と捉えて、個人や企業のイノベーションこそ経済の本質と考えました。
イノベーションを起こすのにも、当然ながら必要経費を投資しなければなりません。その費用こそ「利益」から賄うべし、ということなのです。
従って、いま、利益を稼ぐことは、悪ではないし、適切な利益は倫理的には必然。利益なしには今を生きていけない。また、将来を生むことすらできないから。
イノベーションを行なうための十分な利益を上げてこなかった企業が、特に、この感染症蔓延の2年間、環境の変化に対応できず苦しんでいます。
例えば、通勤客を相手に駅ビルに出店した会社は、まさかリモートワークなる働き方の変化が起こるとは思いもよらなかった訳です。
そして、薄利多売型の商いでやっていたのが、客数減少となり、多売すらできず、必要な利益までを削ってしまっていたことに今更ながら気づいてしまってドツボに。
だけど、将来は変えられるのです。おかしいぞ、と気づいたら、変えていけばいいのです。今日を変えていこう。愛を込めて。
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