5月22日 サービス労働のアウトソーシング
おはようございます。昨日の続きです。
#ドラッカー #365の金言 #5月22日 #サービス労働のアウトソーシング #文書課の仕事をアウトソーシングせよ 。
このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。
“汝の時間を知れ“ ドラッカー
上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。
編者のマチャレロ教授は
“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“
と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。
著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。
今日のテーマ:サービス労働のアウトソーシング
今日のアクションポイント:
#支援的な仕事はその仕事を本業とする会社にアウトソーシングすることを検討してください 。
今日の提言は、シンブルです。事業の本質、コア業務以外は外注しよう、ということです。
病院の価値体系は医師と看護師の価値体系である。中核には患者の治療が捉えられている。管理的業務、支援的業務、事務的業務に大きな関心は払われない。したがって、それらの仕事の多くが、生産性の高さを追及して互いに競争する専門会社にアウトソーシングされていくことになる。
病院なら「患者の治療」が中核にあって、医師と看護師によるケアが価値である。他の部分、受付、会計、投薬などその他業務はそれぞれの専門業者へアウトソーシングすればいい、という話です。
組織の成長が目的となりますと、どうしても拡大していく方向へと進んでいきます。上記例では、病院の例が示されています。
内科医院の経営に携わった経験から申し上げますと、院長はできるだけ手元で(自分の勢力下に置いて)コントロールしたい、と考えがちです。例えば、レントゲンやCTスキャンなどの検査業務、調剤と投薬業務、受付、会計、そして、書類業務担当、職員のマネジメントとして事務長をトップとした事務部門、広報PR部門などなど、気づくと、あらゆる業務を自社内で抱えた非効率な大組織に成長してしまいます。確かに、全ての業務を抱えて、経営が回っていけばそれに越したことはありませんが、そもそも損益分岐点が90%以上と高い医院経営ですから、今回のような感染症によって来客数が10%以上も落ち込むと、すぐに赤字経営に陥ってしまいます。
ドラッカー博士は、中核業務以外はアウトソーシングしろ、と助言していますが、それはこの業務の肥大化によるデメリットをよくご存知だからでしょう。不確実性が高まる時代において、身軽な運営システムにしておくこと。これは経営へのリスクを最小限にすることです。
こちらのマガジンは、経営者向けにドラッカーの知識やマーケティング実践だけでなく、精神療法の「オープンダイアローグ」をコンサルティングに取り入れた事例などを紹介する有料NOTEの購読をお勧めしています。
ぜひご一読ください。今日もやっていきましょう。