7月8日 中核的能力の判定 Identifying Core Competencies
おはようございます。
#ドラッカー #365の金言 #7月8日 #中核的能力の判定 #組織がもつ特別な能力が顧客価値と一致するとき中核的能力が生まれる #Identifying_Core_Competencies
このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。
“汝の時間を知れ“ ドラッカー
上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。
編者のマチャレロ教授は
“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“
と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。
著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。
今日のACTION POINT
今月は、我々の事業とは何か?という問いかけから始まって、
事業の定義→陳腐化を予防する→卓越性を追求する→その卓越性から顧客価値を創造しない業務を減らす→(今日)コアな競争力、優越性がはっきりと見えてくるする、
という流れなのかな、と。
分析をし直し、定義をし直し、そして、どう行動するか、を決定する。
例えば、当社は、「ダイアログ」=対話を大切にしている。対話は、社会においてコミュニケーションの土台。その上に営業とか販売とか人事とか個々のアプリケーションが乗っかって、社会が動いている。だから、対話向上コーチングの販売を試みたものの、反響がよろしくない。
どうも我々が強みと思っているものは、市場からは強みと思われていないようであるし、卓越性がある、と思っていることも理解されていないようである。「欠けているものは何か」を考えると、欠けているものだらけのように思えて、ちっとも進めない。そんなジレンマの中に落ち込んでいるのか、販売成績に結び付いていない。
こうして自己分析を繰り返す中で、現在事業はどうなっていて、どんなことができるのか、そして、今後何をすることができるか、について決定を下すことができるようになる。
ここでユニークなことは、ドラッカーは予期せぬ成功と予期せぬ失敗について言及していることです。
デトロイトのビッグ・スリーが日本からの輸入車に打ちのめされていたまさにその時に、クライスラーは全く予期せぬ成功に遭遇した。クライスラーの乗用車はGMやフォード以上に急速に市場シェアを失っていたが、ジープと新型ミニバンの売り上げが突然急激な伸びを示した。当時、GMはアメリカの軽トラック市場でリーダー的な地位にあり、その製品のデザインと品質は他社を寄せ付けなかった。しかし、GMは軽トラックの可能性には全く関心を向けなかった。そしてミニバンや軽トラックは乗用車として購入されるようになっていたにもかかわらず、統計上商用車に分類されていた。もし、GMが弱い競争相手であるクライスラーの成功に目を向けていたならば、自動車市場や自らの中核的な卓越性についての前提が、もはや効力を失っていたことに気づけたはずである。(「未来への決断」41ページより)
予期せぬ成功も失敗も重大な警告であり、60歳過ぎてからの軽い心臓発作や高血圧と同様に、深刻に受け止めるべき、と記している。
今回の世界的な感染症流行に伴い、予期せぬ成功も予期せぬ失敗も様々経験されていると思います。そこに事業定義の見直しへのヒントがあるように感じています。あなたは如何思いますか?
今日もやっていきましょう。
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