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5月17日 The Corporation as Confederation 2つのネットワーク型企業
おはようございます。今朝も #ドラッカー #365の金言 からスタートしましょう。その前にこちらもどうぞ。
本日 #5月17日 です。今日は #生命・きずなの日 です。 #臓器提供者 の家族の方々がドナーへの理解を深めるために定めたそうです。臓器移植とは、重い病気や事故などにより臓器機能低下した人へ、他者の健康な臓器と取り替えて機能を回復させる医療のこと。希望して待機している人がおよそ15000人いるそうです。どうすればいいか、現状では判断がつきかねますので、知ってから判断したいものです。
さて、本日のテーマは #The_Corporation_as_Confederation (連合としての企業)、#2つのネットワーク型企業
そして、本日の金言は、、、
#企業構造はネットワーク型へと進化する 。
今日の起業のコンセプトと構造は、八〇年前にGMが生み出した。この八〇年間のうちの七五年間、企業は自ら所有し、自ら生産してきた。
ところが今日、そのGMが、スウェーデンのサーブ、日本のスズキ、いすゞ、イタリアのフィアットなどの競争相手との間で、少数株式の保有を通じパートナーシップを組む試みを行なっている。加えてGMは、自らの生産部門の七〇~八〇%相当分を分離した。
これと反対の道をとっている企業がある。この二〇年間最も成功してきた自動車メーカー、トヨタである。トヨタは、自らの中核的能力(コア・コンピタンス)である製造システムを中心に事業を構築している。
世界各地において、部品メーカーを絞り込んでいる。同時に、製造における独自の強みによって、それらの部品メーカーの面倒を見ている。それらの部品メーカーは、独立はしてはいるが、マメジメント的にはグループの一員である。
ACTION POINT
#あなたの組織やあなたの競争相手はGM型を目指していますか 、
今日のテキストは、『ネクスト・ソサエティ』第Ⅰ部 第5章 企業のかたちが変わる>企業体から連合体へ 49〜51ページ より。
GMは、株式の過半数分を出資し子会社化して、という企業体から、デルファイという部品調達会社を作り、組み立てする経営スタイルにした。出資はしないが、マネジメントする、FCみたいな連合体へとシフトしつつあるという。トヨタはコア・コンピタンスを中心とした事業見直しを進めている。協力会社のマネジメントに関与し、コンサルティングを条件に部品調達契約するスタイルだという。
GMは、2000年頃からは環境保護問題の高まりなどの外部環境の変化を受け、消費者の嗜好は再び燃費の良いサブコンパクトカーやハイブリッドカーにシフトしたが、GMは時代の流れに逆行し高い利益率のフルサイズSUV・ピックアップトラックに集中し続け、むしろ小型車部門のジオは整理・縮小させる方向にあった。
GMは、消費者の嗜好に合わない自動車を生産し続け、在庫を膨らませ、資金繰りが悪化したところに、次々に危機が訪れる。2001年の911、2005年10月中旬にデルファイは経営破綻。親会社GMの支援のもとに経営立て直しが進められるも、2006年のサブプライムローン金融危機、さらには巨額の年金、退職者医療債務により債務超過。ついに2009年6月経営破綻。国有化。2009年9月新生GMとして再スタート。
トヨタと異なり、短期的な成長ばかりを追いかけて、外部からの助言は拒否するというGM経営陣の姿勢が経営破綻を招いたように思われる。
外部や内部からの忠告・提言をたとえどんなものであっても拒絶する
ドラッカーも1946年「会社という概念」を通じて、GMにコンサルティングを行なったものの彼の助言は当時のスローン会長には受け入れられなかったと記している。
というわけで、今日もやっていきましょう。
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