戦略重視の経営へ 3月26日 Management of the Multinational グローバル企業への変身
今日のテキストは、2002年発行『ネクスト・ソサエティ』第1章 ネクスト・ソサエティの姿 8〜9ページより
今日も #ドラッカー #365の金言 でスタートしていきましょう。
本日 #3月26日 のテーマは、
#Management_of_the_Multinational (多国籍企業のマネジメント)
#グローバル企業への変身
すでに、私自身が外資系企業で働いていた90年代、外資系企業は戦略中心でした。
ニューヨークで決められた戦略があり、ローカルはニューヨークへレポートする、というものです。ローカルにはほとんど予算も決定権もありません。本社の決められたことを決められた以上の成果を上げる。
成果が上がれば、ニューヨークから派遣されてきている支店長が出世し、栄転するし、東京の予算も増える。成果が上がらなければ予算は減らされ、リストラされる、というパターン。ローカルスタッフには本社への出世のチャンスはほとんどありません。本社採用とローカル採用には大きな差があります。そのヒエラルキーで組織が動くもの。
高給を得るには本社採用となり、本社で出世するしかない。ローカルで成果を上げても高給にはならない、というのが90年代の組織でした。
さて、現在のグローバル企業の組織も基本は本部とローカルという形態は変わっていないと聞きますが、グローバル企業、と一言で言っても、様々ですから様々な形態があることでしょう。
リモート組織のGitLab社
例えば、ナスダックに上場するIT企業 #GitLab #ギットラブ社 は、グローバルにオールリモートの組織となっていて、新しい働き方や新しい経営を進める企業と注目されています。
同社の経営はとてもユニークです。
ウクライナで起業した創業者ザポロゼツ氏と彼のビジョンに共感したオランダ人の共同創業者シッツェ・シブランディ氏で始めたオープン・ソース・ソフトウエア(OSS(Open Source Software))のプロバイダーです。物理的に本社、支店、というものがないオールリモート企業です。オフィスがありません。
オフィスがないからでしょうか、同社では、同期/非同期のコミュニケーションを組み合わせ、意思決定プロセスにおいて、解釈の余地を可能な限り減らすように言語化を徹底しており、ユーザーの利用状況などの定量的な指標を用いて計測し、評価することで客観的な経営判断ができる組織とのことです。
アメリカ国防省は、オープンソースソフトウェアとは「可読性のあるコードが利用・学習・再利用・修正・改善・再頒布が可能であるソフトウェア」と定義しています。
同社は、世界中のあらゆる人たちがコラボレーション(協働)する、というオープン・ソース・ソフトウエア(OSS(Open Source Software))の概念を自社組織へ適用してマネジメントしていると言います。
これからは、こうしたリモート組織が徐々に増えていくような予感がしています。今とは異なる新しい働き方が色々と出てきそうで楽しみですね。
#2025年にはグローバル企業の多くが戦略によって結びつけられた一種の連合体となる 。
#あなたは現場のマネジメントと連合体のマネジメントのいずれが得意ですか 。
#戦略的パートナーとしての能力を向上させることを2つ行ってください 。
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