![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157400647/rectangle_large_type_2_b7717c87c606a47cea1cd2b5e0a0b38f.png?width=1200)
『イシューから始めよ』 10月11日 Defining the Problem: The Principles 正しい問題提起の条件
10月11日 金曜日です。今日の #ドラッカー365の金言 テキストも
『 #経営者の条件 』、eラーニング教材『意思決定の要因』より。
正しい問題提起を行なうにはどうすればよいか。
正しい問題提起を行なうにはどうすればよいか。
・そもそも何についての問題か、
・何が問題か、
・何が大事か
を考えることである。
たとえば、1月1日に発災した能登半島地震。平地が少なく細い谷間を走る幹線道路が寸断され、復旧に時間と労力がかかっています。しかも、地震の爪痕が残る中、9月21日の大雨による冠水や土砂崩れが発生。多くの道路が被災し、通行止めなどが生じています。
2022年3月16日、M7の福島沖地震発災から16時間で東北道を復旧させた東日本高速道路会社のあまりにも鮮やかな復旧の手腕に感動した我々は、「同じことがなぜ能登でできないのか」とつい期待してしまい、そして(勝手に)失望しているわけです。
東日本高速道路会社は2022年3月18日、福島県沖で3月16日に発生した地震に伴う道路の通行止めを全て解除したと発表した。 東北自動車道では長さ50mにわたる亀裂を舗装材料で埋めて復旧し、地震発生から約16時間で通行を再開。
同じM7以上の震災であっても、場所が東京と仙台という大都市の間にある福島。しかも、平地で一本道で、周辺からのヘルプが入りやすい被災現場だった東北道の復旧と先端の半島部へ続く山岳地帯の能登半島地震発災地からの復旧とは状況が異なります。
復旧という言葉は同じでも、地形が異なる以上、アプローチも異なることを指摘せず、メディアや野党勢力からの建設的な提言はなくただ行政批判を繰り返すだけでは物事は進みません。
能登半島地域の人口182,190人と過疎化が進む中、就労人口87,353人がわずかな平地に暮らしています。東日本大震災時は北から南からのべ150〜550万人のボランティアが集めることができましたが、能登では寸断された道路の復旧に時間がかかっているため、それほどのボランティアを集めることも困難です。それでも、14万人のボランティアが集まったということですが、人員は10分の1。労働市場での人手不足状況が伝えられていますが、ボランティアも同様に人手不足であり、深刻さを考えると、ボランティア任せでの復旧は無理で、人手不足解消のためには、市場の3倍ほどの時給で集めるなどの手当が必要に感じます。
能登半島地震洪水による被災からの復旧問題1つとってみても、
・そもそも何についての問題か、
・何が問題か、
・何が大事か
については、国・石川県の対策本部は稼働しており、
未来の能登をどう創造するか、住民中心の未来デザイン会議が各地で開かれています。
「これからの能登をどうしていくかを、そのまちに住む当事者のみんなで考える」ことをコンセプトとした対話の場です。被災6市町(輪島市、珠洲市、七尾市、能登町、穴水町、志賀町)および金沢市で開催しました。
能登に暮らす当事者が中心となり、未来の能登の在り方を語り合うことができた会議が開催されたことは良いことだと思います。願わくば、形式的ではなく、本音で話し合いがなされ、それが、復旧計画の中に反映されるといいなと思います。
委員には、『イシューから始めよ』を記した安宅和人氏も加わっているため、能登地震・洪水からの復旧に関する最重要課題=イシューを特定し、仮説思考によって最適解を導き、厳しいタイムスケジュールの中で、住民が再び能登で暮らせるようにするべく動いていることと期待したいところです。
今日のテーマ:
#Defining_the_Problem : (問題を定義する)
#The_Principles (その原則)
#正しい問題提起の条件
今日の金言:
#すべてを包含しなければ正しい問題提起とはいえない 。
今日のACTION POINT:
#あなたの組織での間違った問題提起の実例をあげてください .
#正しい問題提起を行なうにはどうすればよかったと思いますか 。
安宅和人の『イシューからはじめよ』とドラッカーの『経営者の条件』は、どちらも効果的な意思決定を重視しています。
共通点として、問題の本質を見極めることや、効率的なアウトプットを目指す姿勢が挙げられます。
一方、相違点としては、安宅はイシューを明確にすることに重点を置き、ドラッカーは成果を上げるための習慣や考え方を体系的に示しています。
両方の知見は、より具体的な安宅の方法、より哲学的で俯瞰的なドラッカーの思考という両方の視点から課題解決を眺めることで、物事が見えてくるかもしれません。良い週末を!
いいなと思ったら応援しよう!
![ごんごんごんちゃん](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15113434/profile_a86de8e63a737b55d87164ffc6527693.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)