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個々の知識を結合させてチームで問題解決にあたる 5月29日 Raise the Yield of Existing Knowledge 知識の実り

今日のテキストは、『ポスト資本主義社会』(1993年刊)10章 知識ーその経済学と生産性 > 結合せよ > 結合させる能力 317〜318ページ より。


本日 #5月29日  水曜日の #ドラッカー #365の金言  です。

今日のテーマ:
#Raise_the_Yield_of_Existing_Knowledge (既存の知識からの収穫を上げる)#知識の実り

今日の金言:
#知識の生産性をあげるには結合することを学ばなければならない

ACTION POINT :
#意思決定にあたっては問題の定義に時間を割いてください

(中略)例えば、大学の経済学で学んだ知識によって解決できた場面に何度も出会っている。
 彼らの反応は、「もちろん知っていた。しかしそれは経済の話であって経営の話ではない」だった。
 しかし、そのような区分は、全区便宜上のものにすぎない。そのような区分は、学んだり、教えたりする上では必要かもしれないが、知っていることがなんであり、それを使って何ができるかということとは関係ない。

『ポスト資本主義社会』(1993年刊) 316〜317ページ

知識の生産性を上げるには、知っていることの数分の1しか活用しない現状を改めて、何が問題を定義して、どう解決すべきか、個々が学んできた様々な知識を「結合」させて活用することである、とドラッカー。

実は、私があるところで参画しているプロジェクト会議があります。
そこでは、参画メンバーの各人が持っている知識や経験、情熱を持っていることを引き出し、その知識を「結合」させて問題を発見し、その解決プランを考案し、役員会に提出する、というものです。

気づいたら、まさにここでドラッカーが記していることをやっていたというわけです。

各人の知識や経験をヒントに隠れた需要を発見し事業化する。一文で書けばそういうことなのですが、実際は、「そんなことができるのか?」「本当に、そんなことで、ライバル社との差別化を図ることができるんか?」「負け戦になるんじゃないの?」とケンケンガクガクで、容易いことではありません。正直、無謀かもわかりません。

しかしながら、人口減少=顧客減少が生じる将来にそこはかとない不安や行き詰まりを感じている組織は少なくありません。特に、地域密着で経営する地方企業の場合、その危機感はあるものの、次の一手が現経営陣には思い付かない、現業も補助金頼みで、いつまで補助金が続くかわからない、という組織も少なくありません。

そんな組織の一助となれば、と取り組んでいたことがドラッカーの主張と通底していたことに驚きました。

 知識の生産性を上げるには、森と木の両方を見ることを学ばなければならない。結合を学ばなければならない。知識の生産性は、国、産業、企業の競争力にとって、ますます決定的な要因となりつつある。(中略)優位に立てるか否かは、誰もが手に入れられる知識から、どれだけ多くのものを引き出せるかによる。
 今後、国民経済においても、国際経済においても、ますます重要な意味を持つことになる唯一のものは知識の生産性を上げるためのマネジメントの仕事ぶりである。

同書、319ページ

「自分は、この組織でこれからどうしたいのか?」簡単には答えられない問いです。でも、この問いに答えを出していくことが第一歩かもしれません。午後からもやっていきましょう。

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