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ギャップを見つけよう 7月15日 Incongruity ギャップの存在
7月15日月曜日です。今月も早いもので今日で中日。折り返しです。月後半に向かってしっかり準備しておきたいものです。
と言うことで、今日の #ドラッカー365の金言 テキストも昨日の続き、1985年刊の『 #イノベーションと起業家精神 』、eラーニング教材『 #変化の駆動力 』より。手元の『イノベーションと起業家精神』では、4章 源泉=調和せざるもの93〜111ページに該当する部分です。
本日のテーマ:
#Incongruity (不調和、不一致、不釣り合い)
#ギャップの存在
本日の金言:
#ギャップの存在は欠陥の存在を意味する
本日のACTION POINT
#あなたの産業にイノベーションに利用できるギャップは存在していますか
ドラッカーは、この「不調和とのギャップ」がイノベーション機会となるが、定性的な変化によるため、数字としては現れてはこないものの、生産現場や営業現場では「昔から起こっていること」と言われるため、見落とされることが多いとのこと。
「この不調和をイノベーションの機会とするためには、どうすべきか、何が不調和を機会に変えてくれるか、何をしたら良いか」を考えるべきである。
ギャップを機会にして参入すると、大きな成果を得ることができるという。同様の点について、アイエンガー米コロンビア大学教授も記している。
専門家とユーザーは、課題の「内側」にいる。それ以外の全ての人がいるのは、課題の「外側」です。その分野や領域で直接経験を積んでいない人は、先入観にとらわれずに考えることができる。経験は深みを与えるが、幅を狭める。外部者は深みが足りないが、幅が広い。知識によって思考を限定されないからだ。
そこで、内部者にしたのと同じ質問を、外部者にもぶつけてみよう。馬鹿げた答えや、あり得ない答えが返ってくるかも知れないが、ユーザーや専門家にない視点が得られることが多い。
アイエンガー氏はコロンビア大学ビジネススクール教授。イノベーション、選択、リーダーシップ、創造性研究の世界的第一人者。彼女の選択理論(商品の種類は少ない方が売り上げが多い)はマーケティング業界で広く知られています。
医療サービスの生産性は、向上どころか低下している。サービスの質よりも、費用の方が急激に上昇している。
そのため、社保料の負担が勤労世帯にのしかかっている。医療費の削減のためには、限定的に保険費支給を行わねばならないが、命を粗末にするのか、と批判が強く、立法府も歯止めがかけられないだろう。だが、勤労層への負担の増大は緊急課題でもある。この負担を軽減するイノベーションが求められています。
アイエンガー教授は、自分・ターゲット層・第三者の3点から発想して、課題解決の糸口を見つけてほしいと記しています。いわく、
この課題の理想的な解決策ができたら私はどんな気持ちになりたいだろうか?
私はターゲット客に解決策をどんなふうに感じて欲しいだろうか?
私は第三者に解決策をどう感じて欲しいだろうか?
うーん。これは、近江商人の「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間良し)」じゃないか??
日本商人の古の知恵というものは、かように役に立つものなんだなあということで、今日も行ってらっしゃい!
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