どうすれば知識をマネーにできるか? 8月22日 Ecological Niche: Specialty-Skill Strategy 専門技術戦略
NYメッツの内野手、ホセ・イグレシアス選手が発表した「OMG」が大ヒット中で7月15〜16日に行われたMLBオールスターゲームでも特別ステージが設けられ、ノリノリでしたね。
MLBというか、アメリカのエンタメってお客が盛り上がる、増客になるなら、視聴率上がるなら、と、割と柔軟にルールを変えて盛り上げます。大谷選手が二刀流やりたい、やるぞ、と怪我から復帰した時も、投手兼DHのルールを変えて、彼が30球団どこででも活躍できるよう柔軟に対応しましたね。
メッツも一時の低迷から脱出し、PS圏内まで2.5ゲームまで詰め寄る快進撃です(8月21日現在)。順位争いに目が離せません。
ところで、野球やスポーツに限らず、どんな業界でも、
なくてはならない企業や人材は値切れません。
そういう専門技術に特化しよう。
そういうことを今日の #ドラッカー365の金言 では記しています。
今日のテキストは、『 #イノベーションと起業家戦略 』の397~404ページより。
今日のテーマ:
#Ecological_Niche :
#Specialty_Skill_Strategy
#専門技術戦略
(エコロジカル(生態学的)ニッチ:専門技術戦略)
今日の金言:
#専門技術さえあれば競争を恐れることはない 。
今日のACTION POINT:
#急成長分野向けの専門技術の開発に力を入れてください 。
90年代後半は、インターネット市場が生まれ、そこで参入した企業は、市場の成長とともに現在まで拡大しています。
今ならAI市場が勃興期でしょうか。このタイミングで参入しよう、と多くのデジタル企業や個人事業者が多くの知識を学び、実践で活用しようと取り組んでいます。
「日本人や日本企業が貪欲に知識を吸収するのはなぜ?」という疑問に対して、「新知識はライバル企業に勝つための武器だから」と解説した方がおられて、膝を打ったことがあります。
例えば、室町末期の戦国期、火縄銃の可能性に気付いた戦国大名や僧兵を抱える有力寺院達は、火縄銃の製造に長けていた紀州・根来衆へ百丁単位で発注し調達を急ぎました。「銃によって、戦のパラダイムシフトが起こった」ことを信長など先進的な大名は気付いたからです。
明治期にも「殖産興業」の合言葉のもと、わが国が欧米西洋諸国に対抗して、日本製品の品質向上、貿易収入増による国富増大のため、大型設備を導入し、機械制工業、鉄道網整備、資本主義育成により国家の近代化を推進しました。
戦後も、公職追放で、多くの高齢経営者が追放された後、若手中間層がそのまま企業トップについたことが功を奏し、ホンダやソニー、オムロンなどの若手ベンチャーが立ち上がり、米国専門家による技術や経営の指導を受け、トランジスタなど米国ではうまく活用できなかった技術やコンパクトな内燃機関開発に成功、コンパクトなトランジスタ・ラジオやバイクを販売、世界的なヒットが生まれ、「殖産興業」が始まったのが1955年以降の日本企業の高度経済成長が実現しました。
わが国の場合、伝統的に、新技術、新知識=競争力向上、というはっきりした目的の元、導入され、そして、多くのベンチャー企業が世界市場にキャッチアップあるいは、先進的なアプローチで市場に勝負を挑んでおり、成果を上げています。
さて、この専門技術戦略は、士業や博士などの専門家だけについて言えるわけではありません。また、検定などいわゆる「資格ビジネス」も言えるかもしれません。ドラッカーは、以下3点の特徴と3点の限界について記しています。
(3つの特徴)
新しい産業なり、新しい市場なり、新しい大きな傾向なりの初期の段階において、機会を体系的に探すべきだ
専門技術はユニークでなければならない
専門技術の地位を確保した企業は、絶えずその技術の向上に努めなければならない
(3つの限界)
視野が狭くなる。狭い領域の専門分野をじっと守っていくことを学ばなければならない。
自分の製品やサービスを市場に出すのに、誰かに依存しなければならない。より大きなシステムの1部となるためである。だから、自動車工業が不振になれば、自動車部品メーカーも不振になる。
専門技術に特殊性がなくなると、優位性もなくなる。2005年ごろインターネット市場では、htmlのホームページからSEOの観点からもブログへ移行するのが盛んになったが、2024年の現在、テキストから動画、インスタ、ショート動画などSNSに集客力が移ると、ブログの優位性は失われ、ブログ専業企業は衰退していった。
急成長市場で、あなたの専門技術を武器にできれば最高だ。今日も体調に気をつけて。良い1日を!