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10月28日 The Corporation as a Political Institution 政治的存在としての組織

10月28日 月曜日 です。
昨日の総選挙の結果が気になりますね。
さて、今日の #ドラッカー365の金言 テキストは、1980年発刊『 #乱気流時代の経営 』 270~293ページより

本書(『乱気流時代の経営』)は、1970年に書かれた『断絶の時代』で示された新時代(そこにある未来)の分析に対して、企業・政府などのマネジメント層が2度にわかるオイルショックなどの乱気流時代に自らの組織を管理運営していく際にとらなければならない行動に焦点に当てている、という。

本書は、4部構成になっています。
第1章は、乱気流時代に、経営を継続させる基本的要素としてのファンダメンタルズの管理(流動性、生産性、未来のための費用としての「利益」の管理)。
第2章は、変革の本質を論じた「明日のための経営」
第3章は、明日のための経営を可能にする「変化に適応した経営」を、
そして、
第4章は、変革期を乗り切る経営のあり方について記されています。

 必要なことは、従来の固定観念にとらわれず、事態の変化の本質を見抜き、それに対応したマネジメントを展開する決断力を持った経営者にとっては、乱気流は新しい成長の機会だから挑戦していこう、という考え方です。

 例えば、整備士が高齢化し、ガソリン車が減っていく自動車整備業にとって、2025年以降は、EV・PHEV・FCV等の次世代車両への対応や ADAS等の先進安全装置の整備・調整の複雑化など技術的な課題が目の前に存在しています。しかし、これを課題だと捉えるのではなく、新しい成長の機会、と捉えることで乗り越える意欲が生まれてくると思います。

今日のテーマ:
#The_Corporation_as_a_Political_Institution
#政治的制度としての会社 )
#政治的存在としての組織

今日の金言:
#顧客以外のステイクホルダーに対しては政治的に対応しなければならない

今日のACTION POINT:
#顧客のニーズを最適化し他のステイクホルダーの期待を満足化する方法を考えてください

 さて、今日のテキストにおいては、政治的存在として組織って何よ?ってことなんですが、政治的存在ってなんでしょうか。
 そもそも経済的目的のために創業された組織は、次第に社会的目的、社会的価値、社会的効率の担い手となっていって、現在は政治的存在となっているといいます。その意味について考えますと、以下の通りです。

 この「組織は政治的存在となった」という文章には、いくつかの重要な意味が含まれています:

1、利害関係の複雑化
・組織内部に様々な利害関係者(ステークホルダー)が存在
・部署間、階層間での利害の対立や調整が必要になっている
・意思決定が単純な合理性だけでは決められなくなった

2、パワーバランスの重要性
・公式の権限だけでなく、非公式な影響力が重要に
・組織内での交渉や根回しの必要性が増加
・人間関係や社内ネットワークの重要性が増している

3、外部環境との関係
・社会的責任や環境への配慮が求められる
・地域社会や政府との関係構築が重要に
・メディアや世論への対応も必要

4、意思決定プロセスの変化
・トップダウンだけでなく、ボトムアップや合意形成が重要に
・多様な意見の調整が必要
・組織内民主主義の要素が強まっている

 つまり、この文章は組織が単なる経済的・効率的な存在から、様々な利害関係を調整し、パワーバランスを考慮しながら運営される複雑な社会的存在へと変化したことを表現しています。

組織の政治的存在=「組織が単なる経済的・効率的な存在から、様々な利害関係を調整し、パワーバランスを考慮しながら運営される複雑な社会的存在へと変化した」ということだそうです。

もはや自己の寄与しうる分野だけのことで、その組織を正当化することはできない。それらは今では、すべて社会全体に対して与える影響の如何によって、自分自身を正当化しなければならなくなった。それらは全て外部の「選挙民」がいて、その人たちを満足させなければならない。

同書、272ページ

現在の組織や企業は、すでに社会的存在となっており、かつては負わなくても良い責任が増えていて、また、公共に資するため、ということで、多くの企業は、地域活動にも積極的に協力していますね。

その成果がブラック企業の減少だったり、悪徳企業への社会的制裁など浄化が進んでいて、いいと感じています。現在は、組織犯罪や組織の社会的不公正行為が少なくなってきたことで、かえって不法入国外国人らの犯罪が目に余ります。

より良い社会へと日本社会がますます進みますように。では、ごきげんよう!

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