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「この問題を解決するために、最低限必要なことは何か」と自問してみよう 10月2日 Decision Objectives 意思決定の要件
#10月2日 月初めの月曜日。お昼になりました。月初めなので元気にスタートしたいものです。さて、今日の #収入を増やすための #ドラッカー #NOTEマガジン も #ドラッカー365の金言 のテーマから。
今日のテーマは、
#Decision_Objectives (意思決定の目標)
#意思決定の要件
ドラッカーは、今から57年前に #経営者の条件 6章 #意思決定の原則 (1966年初版では227〜8ページ)で効果的な意思決定を行なうための5原則について記している。
1、問題が一般的であり、そして、それは一定の法則ないしは原則を確立するような決定を通してのみ解決されうるということを、はっきりと認識すること。
2、問題に対する解答が満足させなければならない要件、つまり、<限界条件>をはっきりと定義すること
3、<正しい>解答は何かということ、すなわち、決定が受け入れやすいようにするために必要な妥協であるとか、適応であるとか、譲歩であるとかいったような事柄に留意する前に、要件を完全ん位満足する解決策は何かということを考え抜くこと
4、決定それ自体のうちに決定を実施に移すための方策を組み入れること。
5、決定の妥当性と有効性を、現実の成り行きに照らして検証するための<フィードバック>を設けること
今日のテキストになっているのは、この原則のうち2番目「達成しなければならない最低限の目的=限界条件」について記されています。(同書、240〜241ページ)
我々を取り巻く課題はたくさんあります。全てオールorナッシングで考えては効果的とは言えないでしょう。
例えば、政府においても、電力の供給のため必要最低限の原油量、疫病流行を止めるための最低限のワクチン本数、今期必要な移民受け入れ人数などを決定していることでしょう。一方で、「それじゃ足りない」「かわいそう」と言った声が国民から上がることがあります。その時にリーダーが効果的に決断ができるかどうかというところです。
ところが、実際は、現在は「かわいそう」という声に流され、効果的でない決断へと流される傾向にあるように感じます。で、「かわいそう」で受け入れた「偽装難民」が街で暴れる、とか、「かわいそう」で熊の殺傷を止めようとするNPOに対して無策。「漁民がかわいそう」と言いつつ福島県への風評加害に加担する政党など枚挙にいとまがありません。
合理的な決断、と聞けば、一見「血も涙もない」ように感じる方もおられるでしょう。しかし、その決定が目指さなければならない目標があるわけです。そして、その目標を目指すべき確固たる理由があるのです。国家であれば、国益の拡大でしょうし、組織であれば、組織で働く人への物心両面での幸せや社会貢献となるでしょう。
そういう目標がありながら、わざわざ達成しないような方向へと決定が流されてしまっては、周りを不幸にするようなものです。
その最大の失敗例が太平洋戦争敗戦です。そもそもの戦争目標はなんだったのか、明確に定め、どうしたら勝利するかという限界条件が不明確だったから日中戦争を継続しながら、米英オランダとも開戦し、物資不足で継戦能力のないまま決定をやり過ごす「先延ばし」によって、300万人の国民を失い、国際連盟の理事国から敗戦・占領され、最貧国へとどん底へと落ち込む羽目に。
これこそ、限界条件を定めなかったリーダーの失策と思います。
あらゆる課題に対して、「この問題を解決するために、最低限必要なことは何か」と問いながら、実行すること。それが大切に感じました。
ACTION POINT
#意思決定にあたっては常に満たすべき要件を明らかにしてください
これからもドラッカーの考え方を使って、収入増を実現する方法をご紹介します。参考にされたい方は、ハートマーク、フォローもよろしく。コメントもいただけると嬉しいです。それでは、今週もごきげんよう!
ドラッカーのテキスト本文はこちら↓
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