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住民トラブルを防ぐべくマネジメントが必要だ 2月11日 Human Factor in Management マネジメントの人間的側面

覚えておられるだろうか?およそ2年前、福井県池田町で、古くから住んでいる住民と新しく移住してきた新住民との間で、住民トラブルが起こっていたことがニュースになっていたことを。

「地元コミュニティにだって、掟はあるのじゃ」とまるで「組織よりも地域」とひっくり返したようで、ネットで炎上中の福井県池田町「7か条」↓

https://www.town.ikeda.fukui.jp/gyousei/gyousei/1941/p002473_d/fil/kouhou1.pdf より

「都会風ふかすな」「あんたがどっから来たえらい人だろうと、地域コミュニティ(池田町)で暮らす以上、池田町の『掟』『心得』には従ってもらわんと困るんじゃ」とも、受け取れかねない危険な文章がネットを揺るがせていた。

この件は、「移住者イジメだ」「田舎で暮らす義務を示しただけ」と町民の間でも賛否両論で沸いているとのこと。

この構図は、日本人同士のみならず、
どっかで見たことがあります。

外国人の移民で、揉めている埼玉県川口市。
古くから住んでる日本人住民と
新たに移住してきた外国人との間で
起こっている住民トラブルと図式は全く同じです。

今にして思えば、この池田町の7ヶ条は、新住民にとっては親切なことに思います。なぜなら、新住民にとって古くから住んでいる住民の「暮らし方」「何を大切にして生きているか」といった価値観について、知らされていないからです。

そして、この7ヶ条こそ、住民へのマネジメントです。

これがあるからこそ、古くからの住民が大切にしていることは侵さないで、住民トラブルを起こさずに暮らす方法を新住民へ浸透させようとしている訳です。

トラブルが生じれば行政側にとっても、余計なエネルギーもお金も人員も必要になるわけです。わが国では、性善説をベースに最小限の予算と人員で行政を行なってきております。

この性善説での統治は、性悪説の統治に比べて、エネルギーも費用も少なくできるのが利点です。ところが、住民トラブルが頻発し、性悪説で統治すべき、となると、今までの人員での統治は困難になりましょう。

特に、田舎は人口減少が著しいため、必要となる人員を確保することも困難です。そこに、終わりなき住民トラブルが生じれば、行政は機能不全となってしまいます。

日本の基本自治体においては、限られた運営であり、費用も人員も割けません。住民トラブルを最小化するためにも、このようなチラシによる啓蒙が必要だったと考えて実行されたのでしょう。

SNSで炎上したことで、当時は、リベラル的な思想を持つ人たちから差別だ、基本的人権を侵害だ、と議論が起こりましたが、もはや、何でもかんでも自由を認めた行動をすれば、治安維持の悪化につながる、という点で、限られた行政資源を有効活用すべき、という点においても、個人の自由が制限されることになるのだろうと感じています。

ところで、埼玉県は、外国人にこのような「埼玉県での暮らし方x箇条」みたいな資料を配布する、とか、啓蒙活動が為されているのでしょうか?

このままトラブルが増え続けると、性悪説による統治へと変わらざるを得ません。それは、行政コストの高騰→市民税・県民税の高騰にもかかわらず、治安が悪化した、となろうかと思います。

埼玉県は、マネジメントを発揮する時期にあると思われます。

今日のドラッカー

さて、建国記念の日の #ドラッカー365の金言 元テキストは、1989年発刊『 #新しい現実 』の15章 #社会的機能および一般教養としてのマネジメント#マネジメントとは何か  331〜334ページより

この章で、ドラッカーは、マネジメントとは何か、について7項目を挙げて説明している。

1、マネジメントとは、人間に関わることである。

2、マネジメントは、事業における人間の協力に関わるものであり、従ってそれぞれの国、それぞれの土地の文化と深い関わりを持つ。

3、あらゆる事業体が自らの従業員に対し、仕事に関して共通の価値観と、目標を持つことを要求する。

4、マネジメントは、組織とその成因たる従業員が、必要と機械に応じ、成長し適応していくことができるようにしなければならない。

5、組織は、異なる仕事をこなす異なる技能と知識を持つ人たちから成る。

6、組織とそのマネジメントにとって、成果の評価基準は、産出量や利益だけではない。

7、最も重要なこととして、組織にとって、成果は、常に外部にのみ存在するという事実がある。

 経営管理者たる者は、これらマネジメントの基本的な考え方を理解し、その理解に基づいて、経営を管理しなければならない。
 そうすることによって、はじめて成果を上げることが可能となる。

同書、331〜334ページより

そして、今日の提言。

マネジメントにおける人間的要素
マネジメントは人間のことです。


マネジメントの任務は、人々が共同でパフォーマンスを発揮できるようにし、彼らの強みを有効にし、弱みを無視することです。これこそが組織の本質であり、マネジメントが重要で決定的な要素である理由です。 マネジメントはコミュニケーションと個々の責任の上に成り立つべきです。全てのメンバーは自分が達成しようとしている目標を考え抜き、その目標を同僚が知り理解するようにしなければなりません。全員が自分が他者に対して何を負っているかを考える必要があり、それが他者に理解されるようにしなければなりません。
また、全員が自分が他者から何を必要としているかを考え、それが他者に知られるようにしなければなりません。 マネジメントは、企業全体およびその各メンバーが、ニーズや機会が変化するにつれて成長し発展することを可能にするべきです。

アクションポイント:
・あなたはひどい劇の中の素晴らしい役者ですか?
・それについて何をするつもりですか?

AI訳より


ドラッカーの提言は、現代の日本企業においても非常に重要な示唆を与えます。特に、以下のポイントを考慮し、日本企業に適した提言を行います。

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